2020年4月28日に『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』を発売してから、早いもので、二年の歳月が過ぎました。もうそんなに経ったのか……という気もしますし、そんなに経ったにしては、発売の頃から続いているコロナ禍は、まだ全然収まってないな……という気もしますね(苦笑)。
去年の今頃にも、「『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』発売から一年」という記事を書いたのですが、それから現在に至るまでをあらためてふりかえってみると、この本に関して起こった出来事は、むしろ、この一年間での方が多かったかもしれません。
椎名誠さんによる書評が『本の雑誌』に掲載されたり。大船のポルべニールブックストアさんで写真展とフェアとトークイベントを開催していただいたり。その会期中に、日本旅行作家協会から第6回「斎藤茂太賞」の受賞の報せが届いたり。その流れもあって、ひさしぶりにJ-WAVEの番組に出演させていただいたりもしました。
それと、けっして世の中的に目立つ動きではないのですが、全国各地にある個人経営の小規模な書店さんで、『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』を新たに仕入れてくださったという情報を、いろいろなところからたびたび教えていただいています。読書メーターなどのブックレビューサイトに投稿されている読者の方々からの感想の数も、この一年間の方がむしろ多かったようです。そうしたことの一つひとつが、僕にとっては何物にも代え難いほど嬉しいですし、励みにもなっています。どうも有難うございます。
『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』は、書いた僕自身が予想していた以上に、じわじわと読み継がれていく、息の長い本になりました。未読の方は、何かの機会があればぜひ、お手に取ってみていただけると嬉しいです。
この本で紹介した冬のザンスカールの旅については、この本とはまったく違った形のものをまとめて、世に出す準備を具体的に進めています。だいぶ先のことになるかと思いますが、気長にお待ちください。よろしくお願いします。
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