タルチョ
ラダックを訪れると、家々の屋根の上、峠、橋といった場所に、まるで万国旗のようなカラフルな5色の旗が結びつけられているのをしばしば目にします。この旗はタルチョと呼ばれるもので、仏教の経文が刷られている祈りの旗です。5つの色...
ラダックを訪れると、家々の屋根の上、峠、橋といった場所に、まるで万国旗のようなカラフルな5色の旗が結びつけられているのをしばしば目にします。この旗はタルチョと呼ばれるもので、仏教の経文が刷られている祈りの旗です。5つの色...
“そのころも旅をしていた。” 開高健の『夏の闇』は、たしかこんな一行から始まったように思います。 この小説は、ベトナム戦争の従軍記者として凄絶な体験をした主人公が、心の奥に抱えた闇から逃れるように、欧州であてどない彷徨を...
ラダックには、チベット本土とはまた違った独特のスタイルの民族衣装があります。その中でも一番象徴的なのは、ペラクではないでしょうか。 この頭飾りは、結婚式や特別な式典などの時にラダックの女性が身につけるものです。後端は腰の...
ラダック語では、雨のことをチャルパ、雪のことをカーと呼びます。 「カーはいいけど、チャルパはよくない」と、うちの宿の長男のワンチュク君が以前僕に話してくれたことがあります。 「冬、山に雪が降れば、それは積もって氷河になり...
ちょっと前の話になりますが、8月、シュゥブラを取材するためにシェイに滞在していた時、一人の面白い日本人に会いました。 彼の名前はケイタ君、22歳。ジュレーラダックの長期滞在プログラムに応募して、5月中旬から、シェイ、ティ...
ご無沙汰してます。昨日の夕方、ザンスカールからレーに戻ってきました。 3週間ぶりのレーは、すっかり秋の気配です。空には刷毛ですーっと長く刷いたような筋雲が漂い、木々の葉は黄色く色づき、散り始めています。夏の間は日陰で涼ん...