2022年9月中旬刊行予定の新刊『旅は旨くて、時々苦い』が、無事に完成しました。完成見本を撮影した写真を交えて、どんな感じの本なのか、ご紹介しようと思います。
この本の装丁は、前作『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』に引き続き、マツダオフィスの松田行正さんと杉本聖士さんに担当していただきました。本編の校正は、『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』でもお世話になった校正者の小林美和子さんにご協力いただいています。産業編集センターの刈田雅文さんには、本編の内容のファクトチェックをはじめ、全体の進行管理や、印刷の最終段階でのチェック作業など、細やかなサポートをしていただきました。
帯を外した状態。今回の本では、カバーの上に、下から4分の3くらいを覆う幅広の帯を巻く仕様になっています。カバーと帯には、同じ写真を印刷。帯にはタイトルが大きく入り、カバーには別デザインで控えめにタイトルがあしらわれています。どちらも旅情漂う良いデザインで、個人的にもとても気に入っています。
ちなみにカバーと帯に使っている写真は、タイ北部の街チェンマイで僕が撮影した、旅行者向けのレストラン&バーのような店です。店の佇まいや看板の多国籍でカオスな感じが気に入っていて、チェンマイを訪れるたびに写真を撮っていた場所です。
冒頭の16ページには、世界各地で僕が撮影してきた写真を、カラーで収録しています。この写真は、タイのスコータイで撮影した夕刻の街の風景。
この見開きは、タイのラムパーンで撮影した、カオマンガイの食堂の様子。ここのカオマンガイは、安くて本当においしかったなあ……。
こちらの見開きは、ラオスのルアンパバーンで撮影した写真でまとめています。他の国々の写真もお楽しみに。
冒頭のカラーページの後には、本編のテキストがモノクロページにぎゅぎゅっと凝縮されています。『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』よりもページ数は100ページほど少ないのですが、本文の文字数はそこまで差がないので、じっくり読んでいただけるボリュームは十分あります。
この本の刊行に合わせて、出版元の産業編集センターに、僕がラオスで撮影した写真を使用した特典のポストカードを制作していただきました。全国の街の書店の一部で、本をご購入いただいた方に、この2種1組のポストカードをプレゼントします。特典ポストカードを配布する全国の街の書店のリストは、産業編集センターのWebサイトやSNSで9月上旬頃に発表される予定です。
神奈川県の大船にある書店、ポルべニールブックストアでは、サイン本と特製ポストカードのセットを店頭およびWebショップで販売していただく予定です。現在、Webショップにてご予約受付中です。
これまで僕は、ラダックとその周辺地域をテーマにした本ばかり書いてきたので、この『旅は旨くて、時々苦い』のような基軸の本が世の中で受け入れてもらえるか、わからなくて不安な部分も正直あります。ただ、一つ言えるのは、今までと同じように今回の本も、たくさんの方々に協力していただきながら、一文字一文字に思いを込めて作り上げた本だということです。その思いがほんのいくばくかでも、読者の方々に届くことを祈っています。
良い本だと、思います。よろしくお願いします!
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