2010年2月 4日

冬のカルシャで

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先日書いたエントリーで、冬のカルシャのことを思い出して、手元にある写真を見返していたんですが、自分でもびっくりするくらい、本当にたくさん撮っていました(笑)。なので、ここで何枚かご紹介。

まずは、屋根の上で雪かきに精を出すおじさん。苦みばしってて、いい雰囲気ですね〜。ゴンチェも渋い。

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カルシャ・ゴンパの頂上にあるラカンの前で出会った小坊主さん。「写真撮るよ〜」と僕が言うと、なぜか柱の影に半身を隠して、ごらんの笑顔。

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「大丈夫か?」と言いたくなるほど、ちっちゃな子犬。夜はマイナス30度にもなるこの氷の世界で、たくましく生き抜いているんだなあ、と感心させられます。

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日が沈む直前に撮った、二人の女の子の写真。右側の子は、前のエントリーでも紹介した、風のように雪の坂道を突っ走っていった子ですね。いい笑顔だなあ。

あー、なんか、戻りたくなってきました(笑)。

2010年1月30日

雪の坂道

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二年前の今頃、僕はチャダルを辿って、真冬のザンスカールを旅していました。

地形が影響しているのかもしれませんが、ラダックと比べるとザンスカールはさらに雪が深く、歩いても、歩いても、見渡すかぎりの銀世界。くるぶしの上、時には膝近くまで埋もれる雪の中を歩き続けるのは、恐ろしく疲れます。しかも標高は3000メートル以上。足を一歩踏み出すたびに、ぎゅっと歯を食いしばらなければならないほどでした。

だから、折り返し地点のカルシャで丸一日休憩することができたのは、本当にありがたかった‥‥。正直、身体が文字通りバラバラになりそうなほど疲れきっていたからです。幸運にも、その日は雲一つない晴天で、僕はカルシャの村の人たちの暮らしぶりを、たくさん写真に撮らせてもらうことができました。

屋根の雪かきに精を出す人、氷のように冷たい湧き水で洗濯をする人、もこもこの上着を着て元気に遊ぶ子供たち。こんな雪深い山奥で暮らすというのは大変なことなのだろうなと最初は思っていたのですが、会う人会う人の表情を見ていると、当たり前というか、慣れっこというか、本当に何とも思っていない感じ。まあ、考えてみれば、ザンスカールの人々を、僕みたいに東京暮らしに慣れっこになっている軟弱者と比べるのもおこがましい気がします(笑)。

村の中で、雪が積もってところどころ凍りついている坂道を歩いていた時。へっぴり腰でおっかなびっくり足を運ぶ僕のそばを、一人の少女が両手を広げて勢いよく足を滑らせながら、ぴゅーっ!と風のように坂道を下っていきました。

2010年1月24日

三年三カ月三日の瞑想

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二年前の冬、イグーという村に滞在していた時のこと。僕は村からさらに北の人里離れた山奥にある、ケスパンと呼ばれる場所を訪れました。

ケスパンの標高はイグーよりさらに高く、4000メートル近くはあったのではないでしょうか。周囲はすっかり白銀に覆われ、僕たちが乗っていた車も途中でタイヤが氷で滑って前に進めなくなり、乗客全員が降りて、後ろからえいやえいやと押したりしながら、なんとか辿り着いたという感じでした。

ケスパンは一種の修行所で、いくつかある平屋建ての建物の一つでは、四人の僧侶が瞑想を行っていました。もちろん建物の中をのぞくことはできませんでしたが、彼らは三年と三カ月と三日、瞑想の修行を続けるのだそうです。吹きすさぶ風の音しか聞こえないこの山奥で、気の遠くなるような時間を瞑想に捧げるというのは、いったいどんな気持がするものなのでしょうか。チベット仏教の僧侶たちの敬虔さ、ひたむきさをあらためて感じた出来事でした。

建物の外では、一人の老僧が、寒さに震える僕たちにチャイをふるまってくれました。

「ほう、あんたはシャクティにいたのかね? どこの家に‥‥? ああ、ツェリン・ナムギャルならよく知っとるよ」

「写真を撮ってもいいですか?」とラダック語で聞くと、老僧は強烈な日射しから目を守るためのサングラスを外して、にっこりと微笑んでくれました。

2010年1月16日

太陽の光

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冬のラダックでは、最低気温はマイナス30℃、最高気温も氷点下という日々が続きます。そんな苛酷な環境で暮らす人々にとってかけがえのない存在が、太陽の光です。

天気のいい日には、至るところでひなたぼっこをしている人を見かけます。気温が低くても、日が当たるところにいると、びっくりするくらい暖かいのです。ラダックの人々の家にはたいてい、南側に面した大きな窓のあるサンルームのような部屋があるのですが、そこは暖房がいらないくらい暖かいので、昼間のうちはみんなそこでのんびりしています。みんなと一緒にサンルームでごろごろしていると、太陽の光の暖かさ、そして有り難みをひしひしと感じます。

ラダックの中でも、たとえばダー・ハヌー地方の峡谷に点在するいくつかの村では、冬の間は太陽の光が山に遮られて、一日中日が当たらないというところもあるそうです。そんな時期はどうするかというと、川の対岸にある専用のひなたぼっこスペースに移動して過ごすのだとか。逆に言えば、そこまでしないととても耐えられないんですね、この地方の冬の寒さは‥‥。

太陽の光は人の命を繋ぐ存在なのだなあ、としみじみ思います。

2010年1月 4日

デチェン・ラモからの伝言

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

この「Days in Ladakh」も、開設してから約三年が経ちました。去年はずっと日本に釘付けだったこともあって、ラダックそのものに関する更新はなかなかできませんでしたが、今年の夏は、再びラダックに行って取材をしてくる予定なので、その現地報告も含めて、またこのブログを更新していければと思っています。

「目指せ! 二冊目のラダックの本!」って感じですね(笑)。

この間の大晦日の夕方、以前チベットに行った時に知り合った女性の方からメールをいただきました。去年、「ラダックの風息」を読んで、実際にラダックに行って、本の舞台の一つになったノルブリンカ・ゲストハウスに泊まっていたのだそうです。

宿のおかみさんのデチェンさんはあいかわらず元気で、僕の話が出ると、「まさか自分の話したことや、家族の会話が本になるなんて思ってなかったから、びっくりした(笑)」と言っていたのだとか。その女性の方曰く、「本で書かれていたとおり、温かくて優しくて、ひょうきんで歌好きのお母さんだった」とのことでした。

その女性の方が、デチェンさんからの伝言を僕に届けてくれました。

「タカ! 大丈夫だよ! ラダック語を忘れちゃダメだよ!」

この伝言を受け取った時、胸の内側に、ラダックの青い空がすーっと広がっていくような気がしました。一年の最後にこの伝言を受け取れたのも、何かの巡り合わせなのかもしれません。

また、あの青い空に会いに行こう。そこから、きっとまた何かが始まる。

2009年12月26日

ポプラの木

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ラダックの風景というと、草木一本も生えないむき出しの岩山と荒野‥‥というイメージを持っている方がほとんどだと思います。でも、レーの街や川沿いの村を訪ねると、意外なくらい緑が豊かな場所があることに気付くはずです。

特に目立つのは、ポプラの木です。ラダック語では、ユラートと呼ばれているのかな? ラダックの人々が家を建てる時の梁や柱の材料にも使われる、貴重な存在です。10メートルほどの高さの木々が青空を背景にしゅっと立ち並ぶ様を眺めていると、心が清々しくなるような気がします。

春になると、ポプラの木は種子を綿毛に載せて、ぷわぷわと空に飛ばします。夏になると、深くて濃い緑色に色づいた葉がゆったりと風にそよぎ、秋になると、その葉はみるみるうちに黄金色に変わり‥‥冬になると、あっけなく散ってしまいます。冬空に、くっきりと食い込むように伸びる白い梢。それもまた、ラダックらしい風景です。

ポプラの木は、ラダックの移りゆく季節を象徴する存在なのかもしれません。

2009年12月24日

辻信一×スカルマ・ギュルメット トークイベントのお知らせ

先日、NGOジュレーラダックが主催する冬のスタディツアーについてご紹介しましたが、そのスタディツアーに先立って、文化人類学者の辻信一さんとジュレーラダック代表のスカルマ・ギュルメットさんのトークイベントが開催されるそうです。

以下、ご案内です。

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辻信一×スカルマ・ギュルメット トークイベント
&『懐かしい未来』上映会&スタディツアー報告会

■日時 
2010年1月9日(土) 12:45開場 
第一部13:00~14:50 『懐かしい未来』上映会/スタディツアー報告会
第二部15:00~16:30 辻信一×スカルマ・ギュルメットによるトーク/ヴァンダナ・シヴァさんの農園・冬のラダックのお話
※イベント終了後、希望者のみ個別にスタディツアー説明会も行います。

■場所
環境パートナーシップオフィス(EPO)エポ会議室
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F
東京メトロ表参道駅から徒歩5分
http://www.geic.or.jp/geic/intro/access.html

■参加費 
1000円(会員の方は800円)

■定員: 60名(要予約)

■予約方法: TEL:03-3655-1079 FAX:03-3654-9188 またはE-mail:julayladakh@gmail.com
件名を「1/9上映会&報告会予約」とし、1. お名前(フリガナ)、2. 参加人数、3. 連絡先を明記の上、お申込みください。

Profile

  • 管理人:yama_taka
  • フリーランスの編集/ライター/フォトグラファー。2007年から2008年にかけて、ラダックでの長期取材を敢行。近い将来、再びラダックに赴くことを画策中‥‥。続きを読む »

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