2025年夏のラダック・ザンスカールツアー、参加者募集中!

橋本倫史×山本高樹 トークイベント「旅が文学になるとき」開催のお知らせ

7月6日(日)の夜、三鷹南口にある書店、UNITÉ(ユニテ)さんで、およそ1年ぶりにトークイベントに登壇させていただくことになりました。対談のお相手は、昨年刊行された『観光地ぶらり』で第10回「斎藤茂太 旅の文学賞」を先日受賞された、橋本倫史さん。橋本さんが手がけられた新刊『2024年の本部町営市場』と、僕の『雪豹の大地 スピティ、冬に生きる』のダブル刊行記念トークイベントとなります。

橋本さんのことは、前々からお名前や著作については存じ上げているものの、お目にかかったことはまだないのですが、UNITÉさんからトークイベント開催のご提案をいただいた際、僕の頭の中で対談のお相手として最初に思い浮かんだのは、橋本さんでした(その理由については、トークの本番でお話しすると思います)。その後、UNITÉさんにトークイベントの準備を進めていただいている間に、橋本さんの第10回「斎藤茂太 旅の文学賞」の受賞が決まり、すごいタイミングだなあ、と関係者一同で喜んでいたところです。この賞の受賞者同士の対談というのは、僕が知っているかぎり初めてだと思うので、特に旅について書くことに関心のある方は、このトークイベントにご参加いただけると嬉しいです。

以下、UNITÉさんからのイベントのご案内文です。詳細とお申し込みはこちらのページから。


『雪豹の大地 スピティ、冬に生きる』『2024年の本部町営市場』刊行記念
「旅が文学になるとき」

山本高樹さんの『雪豹の大地 スピティ、冬に生きる』が刊行されました。表紙を飾る雪豹は、ヒマラヤ山脈の高地に生息する絶滅危惧種で、目撃することも困難と言われています。本書では、そんな雪豹の野生の姿(さらに珍しい兄妹2頭連れ!)や、滞在先のスピティ渓谷で過酷な土地に代々暮らす人々に聞き取りをしたチベットの伝統風俗、祭事の様子が写真とともに綴られています。

橋本倫史さんの最新刊『2024年の本部町営市場』は、昨年9月に突然解体の決まった市場の店主一人ひとりに聞き取った、市場とそこに集まる人々の「今」の記録です。過去の著作では、旅先を何度も訪問し、時間をかけて執筆してきた橋本さんですが、今回はスピード感を重視して個人出版を選び、今年3月に刊行されました。

インド北部の山岳地帯への旅をライフワークとする山本さんは『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』で2021年に第6回の、沖縄をはじめ日本国内が主な旅先という橋本さんは『観光地ぶらり』で今年、第10回「斎藤茂太 旅の文学賞」を受賞されています。旅の志向性は対照的ながら、目的地へ足繫く通い、そこに住む人々へ取材を重ね、彼らの声を通して見えてくる暮らしや日常風景、土地の歴史をエッセイとして発表してきたお二人。今回の対談では、これまでの旅のこと、そしてそれをノンフィクション・エッセイとして書く、書き続けるということについて「旅が文学になるとき」というテーマで話し合っていただきます。ぜひご参加ください。

〇開催日時:2025年7月6日(日)18:30-20:00(延長の可能性あり)

〇料金:来店参加1980円 オンライン参加1320円(いずれもアーカイブ視聴付き)

〇プロフィール

山本高樹(やまもと・たかき)

著述家・編集者・写真家。岡山県岡山市出身、東京都杉並区在住。いくつかの出版社での勤務の後、2001年からフリーランスでの活動を開始。2007年から約1年半の間、インド北部の山岳地帯、ラダック地方に長期滞在して取材を敢行。以来、ラダックでの取材をライフワークとしながら、世界各地を飛び回る日々を送っている。2015年からは毎夏、ラダックを中心とした地域で現地発着ツアーのガイドも務めている。添乗員資格(総合旅程管理主任者)保有。2021年、『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』で第6回「斎藤茂太賞」を受賞。

橋本倫史(はしもと・ともふみ)

1982年東広島市生まれ。物書き。学習院大学法学部政治学科卒業。2013年から沖縄に通い始める。著書に『ドライブイン探訪』(ちくま文庫)、『市場界隈 那覇市第一牧志公設市場界隈の人々』、『東京の古本屋』、『そして市場は続く 那覇の小さな街をたずねて』(以上、本の雑誌社)、『水納島再訪』(講談社)。最新刊に『観光地ぶらり』(太田出版)がある。

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