マルカ谷へ(4):ハンカル〜シャン・スムド
ホースマンのコンチョックさんのお宅で一晩お世話になった僕は、彼や馬たちとともに、再び山の中に分け入っていくことになりました。ハンカルの村を過ぎたあたりに、立派なマニ壇がありました。
ホースマンのコンチョックさんのお宅で一晩お世話になった僕は、彼や馬たちとともに、再び山の中に分け入っていくことになりました。ハンカルの村を過ぎたあたりに、立派なマニ壇がありました。
翌日の早朝、スキウを出発した僕たちは、マルカ川沿いの道を辿って歩き始めました。この谷には、至るところに古いチョルテンが残されています。長い年月を経て風化しているその姿に、昔の人々の敬虔な祈りを感じました。
マルカ谷は、ストク山系の南側に位置する渓谷地帯で、ラダックでももっとも人気の高いトレッキングルートとしても知られています。僕は今回、マルカ谷出身のホースマンのコンチョックさんと三頭の馬たちとともに、このルートに挑戦してみ...
・コンチョック・ザンパ マルカ谷のドルトクリン村出身。奥さんと三人の子供がいて、長女は今、シェイにあるドゥクパの寄宿学校にいるそう。マルカ谷をホースマンとして行き来した経験は数知れず。地元出身の強みで、三頭の馬たちととも...
今回はちょっと奮発して、チャダルを旅した時に撮影した写真のうち、まだ未公開のものを、どーんとご紹介しようと思います。眺めているだけで寒々としてくる光景の数々をご覧ください。 それにしても、寒かったなあ、チャダルは‥‥。
遊牧民たちと別れた後、僕は今回のルート上の難関、キャマユリ・ラという峠にさしかかりました。標高は5500メートルくらいあるはず。酸素が本当に薄くて、息を吸っても吸っても苦しい。足がぱたりと動かなくなりました。