7月24日と25日、上ラダック(トゥ)のシャクティにあるタクトク・ゴンパで、タクトク ツェチュという仮面舞踊の祭りが開催されました。立て続けに行われた夏のお祭りも、これでほぼ一段落ですね。
祭りの始まりは、笛や太鼓、シンバルなどの楽隊による荘厳な演奏から。ほら貝を吹いている少年僧もいました。
ヘミスのツェチュでも見かけた真鍮の仮面を付けた僧侶の一団が、右手の太鼓と左手の鐘を鳴らしながら場内を巡ります。ヘミスはドゥクパ、タクトクはニンマパですが、祭りでは共通する部分も多く見受けられました。
「ツェチュ」とは「月の10日」という意味で、グル・リンポチェの誕生とさまざまな事蹟が月の10日に起きたことを記念する祭りです。タクトクでもヘミスと同様、グル・ツェンギェと呼ばれるグル・リンポチェの八変化がずらりと登場しました。壮観。
八変化たちによる舞いが順番に繰り広げられます。初日はランチ休憩を挟んで、わずか3時間ほどで終了しました。
2日目の最初に登場したのは、骸骨のチティパティ。ヘミスでの彼らはやりたい放題のフリーダムな状態でしたが、タクトクではとてもまじめに踊っていました(笑)。
続いて、黒帽の僧侶シャナクが登場。彼らが舞うたび、帽子のひさしに付けられた布がひらひらとなびいて、とてもカッコよかったです。
2日目のクライマックス、ダオの破壊を引き受けたのは、このシャワ(鹿)の仮面のお方。同じダオの破壊でも、宗派によっていろんなやり方があるんですね。
2日目も3時間ほどで終了。とてもコンパクトな祭りでしたが、ほかのゴンパと比べて印象的だったのは、運営のマネージメントのレベルの高さ。会場は椅子やロープを使って舞台と観客席がうまく分けられ、各所で胸にバッジを付けたシャクティ村の男性たちが常に目を光らせていて、トラブルを未然に防いでいました。会場には医療ブースまで設けられていて、知り合いの女医さんが待機していましたよ。スバラシイ。
唯一困ったのが、会場の上に張られていた赤い模様の入った天幕の存在。涼しいのはいいのですが、おかげで撮った写真が、ご覧のようにみんな赤カブってしまいました‥‥。やれやれ。
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