極北への旅

極北への旅

アラスカ鉄道の車窓

今年の夏は、「撮り・旅!」の制作と発売後のプロモーションの関係もあって、ほぼずっと東京にいました。「あれ、今の時期にヤマタカさんが日本にいるって、珍しいね!」と、いったい何人から言われたことか(苦笑)。まあ、ここ数年、何だかんだで夏の間はずっとラダックに行ってましたからね‥‥。日本の夏の蒸し暑さが、身体にこたえます(笑)。

そんな今年も、そろそろ出発の日が近づいてきました。といっても、ラダックへの旅ではありません。今度の旅の目的地は、アラスカ。北米大陸最高峰のデナリ(マッキンリー)を擁するデナリ国立公園、その最深部にある湖、ワンダー・レイクのほとりで、一週間ほどキャンプをして過ごしてくる計画です。実は、去年の暮れ頃からすでに、キャンプサイトの予約などの準備を進めておいたのでした。

どうしてアラスカなのか、と聞かれても、今はうまく説明できる自信がありません。いくつかそれっぽい理由を後付けで挙げることはできるかもしれませんが、結局は「よくわからないけど、何か、行かなきゃならないような気がする」という、勘というか直感みたいなものを感じるからでしかないからです。でも、この種の直感は、そもそもラダックに通いはじめた頃にも感じていたものですし、それに任せて旅に出るのも、悪くないんじゃないかと思っています。

アラスカのその湖のほとりで、何を撮れるのか、何を書けるのか、正直まったくわかりません。この旅について、納得できる形で写真や文章を発表できるかどうかもわかりません。そんな状況を、面白がっている自分がいます。こういう感覚、ひさしぶりです。

今のアラスカは、一年のうちにほんの短い間だけ訪れる秋。デナリ国立公園のツンドラは、アスペンやバーチの黄金色やブルーベリーの深紅に染まっているはずです。極北の自然に身を委ねつつ、目の前で起こる一つひとつの出来事を、しっかり見届けてこようと思います。

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