上の写真は、紀伊國屋書店新宿本店地下一階旅行書コーナーにて許可を得て撮影したものです。
「撮り・旅! 地球を撮り歩く旅人たち」が発売されて、二週間ほど経ちました。発売直後は、都内の主な書店にご挨拶をして回ったり、代官山蔦屋書店での刊行記念トークイベントをしたりと、本当にバタバタで息つく暇もなかったのですが、ようやく少し落ち着いてきたところです。
それにしても、自分が手がけた本が発売されて、書店の店頭で平積みになっているのを目の当たりにするのは、やっぱりうれしいものですね。幸運にも、「ラダックの風息」以来、何度かそういう経験をさせてもらってきましたが、その喜びは少しも変わらないです。本当にありがとうございます。
文章を書き、写真を撮り、本を作る。それは僕にとって、自分が大切にしていることを一人でも多くの人に伝えるための手段です。でも、そうして作り上げた本は、読者の手に渡ると同時に、別の何かを僕自身にも与えてくれる気がします。完成までの道程でどれだけ苦労に苦労を重ねたとしても、一人のお客さんが本を手に取って、頬を少し紅潮させながらレジに持って行ってくれるだけで、そんな苦労は全部吹き飛んで、すべてが報われる気がするのです。
本は、作り手から読者に何かを伝えると同時に、読者から作り手にも大切な何かを与えてくれるもの。それは、作り手が次のステップに進もうとする時に、これ以上ないほどの糧となります。これからも、驕らず、弛まず、しっかりと前を向いて、一歩々々進んでいきたいと思います。
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