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ザンスカールへ(4):ハヌマ・ラ〜カルシャ

リンシェには2日間滞在したのですが、2日目の午後には、翌日の難関ハヌマ・ラ越えに備えて、リンシェから3時間ほど歩いたところにあるベースキャンプに移動しました。こんな幅30センチほどのトレイルを歩くのは、もはや日常茶飯事。地面がサラサラの砂礫なので、端の柔らかいところを踏み抜かないように気をつけなくてはなりません。

ハヌマ・ラのベースキャンプの近くで、息を呑むような美しい光景を見ました。鉄肌を思わせる谷間を彩る、黄緑とオレンジの鮮やかなグラデーション。秋を迎えて色づいた草々が見せる、今の時期だけの景色です。

翌日は朝の7時からハヌマ・ラを登りはじめました。登っても登っても、一番上が見えない‥‥。恐るべき急斜面。ぜいぜい息を切らしながら立ち止まって振り返ると、朝の光を浴びた山々がくっきりとしたコントラストを湛えていました。

2時間がかりで、ようやくハヌマ・ラ制覇。4700メートルくらいあります。ブンブー1〜3号は、峠を登りきったとたん、地面にへたり込んでしまいました。お疲れさま。

洞窟の中を川が流れているように見えますが、ひさしのような部分を触ってみると、ひやりと冷たい。実はこれ、冬の間に積もりに積もった雪が、溶け残って洞窟のような形になっているのです。

翌日の朝、今回の行程で最後の峠、パルフィ・ラを制覇。ドルジェさんやブンブー1〜3号と、互いの労をねぎらいます。空は黒く見えるくらいにくっきりと晴れていました。

パルフィ・ラを下ると、ザンスカール川に出会います。下流方面には、目もくらむような断崖がうねるように続いていました。冬にここに来たら凄そうです‥‥。

ピドモという村に着くと、村の人たちは麦の脱穀作業の真っ最中でした。これはクユと呼ばれる作業で、くびきに何頭かのヤクやゾを繋いで、下に敷いた麦の上をぐるぐる歩かせて脱穀するという、昔ながらの方法です。


脱穀した麦をお母さんと一緒にふるいにかけていた女の子。「ナクシャ(写真)?」と聞くと、にっこり笑ってこんなポーズを取ってくれました。カワイイ。

麦わらを背負って運んでいる男性。ズタ袋を頭からかぶっているのは、細かい麦わらが首筋や背中でチクチクしないようにするためだと思います。僕もシャクティではかゆい目にあいました。

ピドモから先は、ザンスカール川沿いの平坦な道が続きます。こちら側にはピドモ、ピシュ、リナム、対岸にはザンラ、ツァザル、ストンデといった村が点在しています。

最終日は、リナムからカルシャまでの2時間ほどの道程。トレッキング自体はカルシャで終了し、ドルジェさんたちともお別れです。全部で10日間と、当初の予定よりやや早く到着することができました。

夕暮れ時、カルシャの村外れで、激しい風が砂塵を巻き上げていました。

7件のコメント

わー!ハヌマ・ラ、めちゃくちゃキレイですね!!!
こんな所を歩いてみたいです!
あぁ、でも歩けるかしら??(かなり自信ナイ)
カルシャ・ゴンパで僧侶に誘われお茶したのが昨日の事のようです。。。恋しいよー、ザンスカール!

>chalagさん
歩けますよ(笑)。カルシャ・ゴンパもそのうち紹介しますね。
>kaiさん
ありがとうございます。いよいよラダック・ザンスカールの本領発揮です(笑)。

美しい写真の数々…かなりツボにはまり、ぐぐっと旅心を刺激されます。現地の方とは現地語で話をされてるのでしょうか?とっても自然な表情ですね。ああ、こういうところを歩きたい…けど崖っぷちの細い小道はなかなか怖そうですね。

>linさん
僕のラダック語はからきしダメなので、英語が通じる人とは英語で、通じない人とは、知ってる単語をありったけ並べて、わからない言葉は身振り手振りで、どうにかこうにかやりとりしてる感じです。
たとえば「僕は日本から来た。ラマユルからパドゥムまで行く。ヒンジュパ(ヒンジュ村の人)1人とブンブー3匹と一緒だ。リンシェはすごくきれいな村だ」みたいな感じですね。それ以上の込み入った話はお手上げ(苦笑)。現在、ラダック語勉強中‥‥。

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