トレッキング4日目は、最大の難関、センゲ・ラ越えです。5000メートルに達する峠を越えなければならない上、幕営地までの距離もかなり遠く、ドルジェさんも「センゲ・ラは難しい」と言っていました。
早朝に出発して歩いていると、トレイルのすぐそばでピャ(マーモット)を発見。しばらくすると、もう一匹の仲間と一緒に巣穴に潜り込んでしまいました。
綺麗な花だな〜と思って写真を撮っていたら、ドルジェさんがぼそっと「この花を馬やロバが食べたら、病気になって死んでしまうんだ‥‥」。まじっすか?!
6時間ばかりも歩き続け、登り続けて、ようやくセンゲ・ラの頂点に到達。着いたとたん、南側の急斜面からものすごく冷たい雪混じりの疾風が。「タングモ〜(寒い〜)!」と叫びながら、大急ぎで斜面を下りました。
ポタクサルを出発してから約8時間後、一軒のホテルに到着。石造りの小屋の前に天幕が張ってあるだけの代物ですが、風を気にせずゆっくり寝られるのはありがたいですね。
ドルジェさん、晩飯を料理中(油が飛んでる)。彼は料理がなかなか上手で、僕が用意した野菜や食料をうまく使って、毎日食べ飽きないような料理を作ってくれました。
5日目、キュパ・ラとネトゥケ・ラという2つの峠を越え、憧れの村、リンシェに着きました。リンシェ・ゴンパの小僧さんたちがわーっとやってきて、杖やマットレスなど、僕らの装備をかついで旅人風の写真を撮ってくれとリクエスト。この子はカメラを向けられてあわてちゃってますね(笑)。
リンシェは、険しい山々の懐に赤子のように抱かれている、美しい村でした。麦や豆の収穫はほぼ終わりかけていて、人々は畑仕事にのんびりと精を出していました。
ゴンパの近くで出会った僧侶。顔に刻まれたしわの深さが、この土地の気候の厳しさを物語ります。
リンシェの子供たちは本当に人なつこいです。村の中を歩いていてもあちこちで声をかけてきて、デジカメで写真を撮ってあげると、興味津々、とても喜んでくれました。
豆のオンセ(風選)にいそしむ女性。熊手のようなもので脱穀した豆を宙にすくいあげ、風を利用して殻を飛ばして選り分けるという、昔ながらの脱穀のやり方です。
このブログには、自分が一番気に入っているレベルの写真はあえて載せないようにしているのですが、今回は特別に1枚。この笑顔に会えただけでも、ここまで歩いてきた甲斐があったと思いました。
リンシェ村は,個人的な思い入れの深い村です。
そう言えば…
たった1度だけ,冬に、チャダルではなく,ラマユル〜カルシャ〜シンゴ・ラ〜マナリの夏道ルートを,スキーで縦断したことがありました。
冬もいいですよね〜
是非この次は,冬に訪れてみてくださ〜い!
>himarayaさん
もしかしたら、リンシェでhimarayaさんにお会いできるんじゃないかと思っていたんですよ。残念。村の人たちはhimarayaさんのことをよくご存じでした。リンシェは、今年の冬に再び訪れる予定です。
yamataka-san,
どうもスカルマです。。。今先週ラダックそしてインドから帰ってきて東京にいますがSingeLa、そしてLinshedなどを見てとても懐かしくて時間を作って返事を書きましたけど啓太くんがスカルマさん答え書く時間ありますかとおしやってますがYamatakaさんだけはこたえますよって言うって。。だって懐かしいくてそしてきれいな写真ですから。ね・・ポトクサルのホテル面白かったです。。私はこのAreaで何回も女性や子供の教育と健康活動をしに行ったことがあり今どうなってるかすごく気になりますね。。・とにかくありがとうごうざいます。。また冬にはラダックへきますのでよろしくお願いします。。
>skarmaさん
お忙しいのにコメントありがとうございます。このエリアは本当に最高でした。今までのラダック滞在の中でも一、二を争う体験です。
荒川さんにもメールをお送りしたのですが、僕は11月4日〜28日まで日本に帰国します。その間もしお時間があったら、ジュレーのみなさんと一緒にお食事でもしたいです。ご都合がつくようなら、ぜひ。