ピャン ツェドゥプ

7月15日、16日の2日間、下ラダック(シャム)のピャン・ゴンパで、ピャン ツェドゥプというチャム(仮面舞踊)の祭りが開催されました。ピャン村は、レーからバスで1時間弱ほどのところにある、谷間に広がる美しい村です。

初日の会場には、ピャン・ゴンパがラダックでの総本山となるディグンパという宗派の開祖、ジクテン・ゴンポの巨大なタンカが開帳されました。大勢のラダッキがチャムの合間に、タンカにカタ(儀礼用のシルクのスカーフ)を捧げていました。

ピャン・ゴンパとラマユル・ゴンパは同じディグンパで、座主もトクダン・リンポチェが兼任しています。ラマユルのユル・カブギェで主役を務めていたこの仮面のお方は、こちらでも元気いっぱいです(笑)。

しばらく見学していると、ピャンのツェドップとラマユルのユル・カブギェは、登場する仮面の種類や順番がほとんど同じであることがわかりました。チャムの合間の場つなぎに出てくる道化の小芝居が違っていたくらいですね。踊る人数はピャンの方がやや少なめで、正直、ちょっと拙い踊り手の方も見受けられました。

へミスで嫌な思いを味わった外国人観光客の観覧マナーは、ここでもひどいものでした。特に初日の午前中。会場内を平気でずかずか歩き回り、僧侶に注意されるまでどけようとしない。この写真のようなお方にガーッと一喝してもらいたかったです(笑)。

祭りのメインイベントは、2日目の午後に行われたダオの破壊です。ラマユルの時と同じく、シャナク(黒帽の僧侶)が一人々々、広場の中央に置かれたダオに短剣や矢を打ち込んだり、色の付いた粉(正体不明)をかけたり、刀でぶつ切りにしたりしていました。

それにしてもシャナクは凛としていてカッコイイですね‥‥。個人的には、仮面の扮装より好きかも。

シャナクによって破壊されたダオ。あーこれはひどいですねー。この後、護法尊などによってさらにみじん切りにされ、宙に撒かれてしまいました。

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