ラダックに来て以来、いろんな料理を口にしましたが、中でも僕が一番好きなのは、トゥクパです。
一般的には汁物系料理をひっくるめてトゥクパと呼ぶらしいのですが、基本的にはチベット風のうどんです。街のチベタン食堂のメニューにはほぼ必ずトゥクパがありますが、既製品のだるだるに伸び切った麺やくせのあるスープが出てくることがほとんどで、僕はいまいち好きになれませんでした。
ところが、シャクティでのファームステイ中や、レーのゲストハウスでデチェンさんが作ってくれたトゥクパは、本当においしい。薄く延ばして手でちぎった麺を、羊肉と野菜を煮込んだスープで食べるだけなのですが、街のチベタン食堂のトゥクパとは比べものにならないくらいうまいのです。大鍋で煮込んだトゥクパを小鉢に取り分けて、みんなでハフハフ言いながら食べる楽しさも、味に貢献しているのかもしれません。
写真のトゥクパは、麺と羊肉と野菜だけのシンプルなものですが、麺に卵を練りこんだり、黒胡椒やドライチーズ、コリアンダーをスープに加えるといっそうおいしくなります。
コメントを残す