昨日、レーのポログラウンド脇にあるホールでラダックの映画が上映されると聞いたので、見に行ってきました。まだラダック語は全然わからないのでどうなることやらと思いましたが、以前知り合ったラダッキの女の子が、隣の席でちょこちょこ英語で解説してくれたので、何とか話についていくことができました。
上映されたのは、「ミクチュ」という映画。「ミク」は目、「チュ」は水なので、「涙」という意味の題です。幼い頃に母を亡くした少年が、継母にいじめられながらも成長し、義理の弟との絆を深めながら、愛する女性と結婚し、幸せになる‥‥という、「おしん」みたいなお話。制作も出演も、すべてラダッキによる映画です。
驚くなかれ、上映時間はなんと2時間30分。休憩時間が入るほどの長い映画でした。なぜかというと、話自体はシンプルなんですが、途中でミュージカルシーンがフルコーラスで、何度も何度もインサートされるのです。これがとにかく長い。ストーリーを忘れかけた頃にようやく音楽が終わって、しばらく話が進むとまた‥‥という感じ。でも、どの曲もローカルバスの中とかでガンガン流れているので、きっとラダックでのヒット曲なんですね。
映画の技術的な話はともかく、ラダックの風景(シャクティのあたりらしいです)の映像は美しかったし、ラダッキのライフスタイルも結構描写されていたし、個人的には結構面白かったです。あと、観客の反応が楽しかった。笑いどころではみんなどっと大笑いしたり、愛の告白シーンではヒューヒュー歓声が湧き起こったり、リアクションが素直。「ニュー・シネマ・パラダイス」のワンシーンを思い出して、ほのぼのした気分になりました。
コメントを残す