Days in Ladakh

ランチョ・スクールを訪ねて

インド映画「きっと、うまくいく」(3 Idiots)では、主に終盤のクライマックスのシーンにかけて、ラダック各地で撮影が行われています。それらの中でも今回は、アーミル・カーン演じる主人公のランチョが関わっている学校について紹介しようと思います。

撮影が行われた学校は、ラダックの中心地レーの街からローカルバスで30分ほどの場所にある、上ラダックのシェイの村にあります。シェイといえば、上の写真にあるシェイ王宮とシェイ・ゴンパで有名。10世紀頃にラダックを統一した最初の王、ラチェン・パルギゴンが王都を置いた場所でもあります。

シェイは、とてものどかで美しい村です。日本のNGOジュレーラダックの代表、スカルマ・ギュルメットさんの実家がある村なので、村人たちは割と日本人慣れしていて(笑)、会うと親しげに話しかけてくれます。

ランチョの学校に行くには、シェイ王宮の前を過ぎ、ティクセ方面に続く直線道路に入って少し行ったところを左折し、東側の緩やかな斜面に入っていきます。

これが撮影が行われた学校、ドゥク・ペマ・カルポ(ホワイト・ロータス)・スクール。ラダックで信仰されているチベット仏教の宗派の一つ、ドゥク派のドゥクチェン・リンポチェによって設立された学校です。ダライ・ラマ法王やリチャード・ギアも支援しているそうですね。ロケ地見物に来たインド人観光客たちは、僕に道を聞く時にこの学校のことを「ランチョ・スクール」と呼んでましたが、現地ではたぶんそれでも通じるかと(笑)。

ホワイト・ロータス・スクールはまだ新しい学校ですが、太陽光発電や太陽熱による暖房など、エコロジカルなアイデアを随所に取り入れた、とてもモダンなコンセプトで作られています。その点ではランチョの学校にふさわしいですね。遠隔地からの子供たちが暮らせる寄宿舎や、貧しい家庭の子供をスポンサードする制度もあるそうです。

2010年8月、ラダック各地を襲った集中豪雨に伴う土石流災害で、シェイの村とこの学校も、泥流による被害を受けました。災害が起こった後、アーミル・カーンはすぐさまラダックに飛び、被災したこの学校を訪ねて子供たちを励まし、その後の継続的なサポートを約束しました。さすが、日頃から社会問題に深い関心を持つ彼だけのことはありますね。

ホワイト・ロータス・スクール、見物に訪れるインド人が増えすぎて(苦笑)、今は許可なく学校の敷地内に立ち入ることは禁じられています(そりゃそうですよね)。敷地入口の事務所できちんと依頼すれば、入れてもらえるかもしれません。映画「きっと、うまくいく」を観て興味を持った方は、訪ねてみてもいいのではないでしょうか。

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