ラダックの南東部、インダス川の南岸に広がる標高4000メートルを越える高原地帯を、ルプシュと呼びます。そこにはツォ・カル、ツォ・モリリといった岸辺に希少な生態系を持つ湖をはじめ、さまざまな種類の野生動物や、たくさんのヤクや羊、ヤギたちとともに悠然と生きる遊牧民が暮らしています。
僕は今回、ルムツェという村からツォ・カルを経てツォ・モリリまでの道程を、7日間かけて歩いていく旅をすることにしました。前日にローカルバスで運び込んだ食糧や装備を馬に積み、翌朝、いよいよ出発です。
一日目はルムツェからキャマルというキャンピングサイトまで、3時間ほどの平坦な道程。ウォーミングアップみたいなものです。途中、大きな角を持つ鹿の頭蓋骨が祀られたマニ壇がありました。
キャマルに到着。ルムツェの村から、一匹の犬がついてきてしまいました。「あれ?? ついてきちゃったね、この犬。まさか、このままツォ・モリリまで一緒に行く気だったりしてね、ハハハ‥‥」「うん、そうだよ」と馬番のタシ君。えっ‥‥まじで?!
ルプシュには、至るところにピャ(マーモット)の巣穴があって、彼らはひょこひょこ顔を出しては、じーっとこちらを見つめています。けっこうでかいです。ロボ(勝手に命名した犬の名前)はそんな彼らを見つけると、一目散に突っ走っていって捕まえようとするのですが、寸前でことごとく巣穴に逃げ込まれてしまうのでした。
二日目はマンダルチャンというキャンピングサイトで幕営。テントを張り終えたワンチュクさん、カンカン照りの日射しの下でのんびり昼寝。そんなところで寝るから、顔が真っ黒に日焼けしちゃうんだと思います。
マンダルチャンの近くには、夏の間、家畜の放牧に使われる放牧地らしきものがあって、石造りの小屋や囲いがありました。ここしばらく、使われている気配はありませんでしたが。
三日目の朝、マンダルチャン・ラという峠を越えます。標高は5000メートル近くあるはずです。はるか遠くの岩山の斜面に、カモシカらしき群れの姿が見えました。
周囲には、これでもかというほど雄大な景色が広がっています。空と、大地と、自分だけ。人間という生き物のちっぽけさを、あらためて思い知らされます。
ティサリンと呼ばれる平原まで降りてきました。行く手には、シブク・ラという峠が横たわっています。あれを越えれば、ツォ・カルが見えてくるはずです。
はじめまして。
写真があまりにきれいで息が詰まりそうなので、初コメントさせてもらいます。
空が広くて青くて雄大で、ますますラダックへの憧れが募ります…こんな景色の中を歩けたらと想うだけでもう鳥肌がざわざわです!
今秋は来年春…?ミドルシーズン狙いでラダックを訪れようと思っています。時期や滞在のアドバイス頂けると嬉しいです(一ヶ月弱程度のゆらゆらゴンパ巡りです)
トレッキング風景の更新、楽しみにしています!
>みうらさん
はじめまして。コメントありがとうございます。春か秋かということなら、どちらかというと秋がおすすめです。お祭りもいくつかありますし、気候も(寒いけど)安定しています。春は結構荒れ模様の天気のことが多いんですよ。
おかえりなさーーい、
マーモット??かわいすぎーー♪
トレッキングに湖にお祭りに
盛りだくさんのラダック
もうすぐ行くかもです。
よろしくーー!
>えみっぺさん
ただいまです。このあと、マーモットよりさらに激烈キュートなやつの写真も控えてますよ(笑)。ラダック来るんですか? お待ちしてます!