ルプシュの旅(1):メンバー&装備

・プンツォク・ワンチュク
ルムツェ村出身、48歳のホースマン。今回は僕のために3頭の馬とともに旅をするはずが、まったく同じ日に別のトレッカーからも依頼を受けて、合計7頭の馬を率いることに。ルプシュの旅を知り尽くしていて、料理も上手。見た目は豪快に見えるが、実はとても朴訥で人のいいおじさんなのでした。

・プンツォク・タシ(写真左)
2組のグループの馬の面倒を見なければならなくなったワンチュクさんに同行することになった、22歳の息子。ラダック語しか話せない父親と違って、英語が多少話せる。まだ若いのに馬の扱いに熟達していて、手先も器用。ただ、「料理なんかしたくないなあ」と食事の支度はいつも父親に任せきり(笑)。

・ロボ(写真右)
タシ君が飼っている犬。「名前は?」とタシ君に聞くと「んなもんないよ」と返されたので、心の中でひそかに「ロボ」と命名。なんとなく見た目がオオカミっぽくて、でもそこまでイケてなくて、なんだか寂しげだったので。とてもおとなしい犬で、エサといえば朝と晩にチャパティを一切れ投げ与えられるだけなのに、飼い主のタシ君の行くところ、尻尾を振り振りどこまでもついてくる。どこまでも、どこまでも、そう、ツォ・モリリまでも。

・装備
通常、夏のラダックのトレッキングではそれほどの重装備は必要なく、日本の夏?秋の軽登山くらいの装備で十分対応できます。しかし、今回僕が旅したルプシュでのトレッキングは、ルート上にある幕営地の標高が4500メートルから5000メートル以上にも達し、日が射している間はTシャツ1枚でも暑いくらいなのに、朝晩は氷点下まで冷え込むことも珍しくありません。さすがにダウンジャケットまでは必要ありませんが、ジャケットにフリース、スウェット、長袖シャツなど、いざという時は全部重ね着して対応できるようなレイヤードスタイルの服装を準備しておくことが必要になります。

また、ルート上にはパングナグとカルゾク以外、集落やテントホテルの類はほとんど存在しないため、遮蔽物のない平原で強風に晒されても対応できるような、防風性の高いテントが必要です。寝袋はスリーシーズン以上に対応したものを。

とにかく標高が高いので、レーで高地順応できている人でも、4500メートル、5000メートルと高度が一段階上がるたびに頭痛に襲われることも珍しくありません。高山病予防薬のダイアモックスもある程度の量を用意しておいた方がいいでしょう。日射しも非常に強烈で、ちょっと油断していると皮膚が日焼けしてボロボロになってしまいます。つばの広い帽子と日焼け止めもお忘れなく。

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