旅の終わり、旅のはじまり

Anchorage

上の写真は、アンカレッジ、4thアベニューにて。

アラスカへの旅を終えてから、10日ほど経ちました。今回の旅は約2週間と短いもので、そのほとんどの時間、デナリ国立公園でキャンプをしていたのですが、ラダックなどのヒマラヤとはまるで違う、厳しくも生命の気配に満ちた極北のツンドラに文字通り身を委ねて過ごした日々は、自分の中で新しいドアを開けたかのような、とても新鮮な経験になりました。これから取り組もうと考えていたことに対する迷いのようなものも、ずいぶん吹っ切れたような気がします。何より、アラスカでの日々は本当に楽しかった。これが一番かもしれませんね。

そして昨日は、綱島のポイントウェザーさんで、「撮り・旅! 地球を撮り歩く旅人たち」にご協力いただいた写真家のみなさんが一同に会しての打ち上げでした。大半が初対面の方同士というのが信じられないほど、とてもなごやかで打ち解けた雰囲気の宴になりました。個人的にも、「撮り・旅!」の企画を思い立ってからの約2年間、もがき苦しみながら走り続けた日々に、ようやくひと区切りついたような気がします。

独りよがりな考え方かもしれませんけど、本づくりというのは、僕にとって、旅のようなものなのかな、と思います。一つの旅が終わり、また別の旅がはじまる。一冊の本を作り終え、また別の本を作りはじめる。それをどこまで続けられるかはわかりませんけど、旅も、本づくりも、それが自分にできるのであれば、ずっと続けていきたい。あらためてそう思います。

今度の木曜日からは、出版社から依頼されての、約4週間に及ぶタイ取材です。南国の暑さのもと、長丁場で気の抜けない日々になりそうですが、がんばってこようと思います。

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