ロサルタシデレ。ラダックでは、今日はロサル(正月)にあたる日です。それと、太陽暦の今日は、僕自身の誕生日でもあります。……ええ歳こいたおっさんの誕生日とか、本当にどうでもいい情報ですね(苦笑)。
「ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]」を上梓して、何かと慌ただしく過ごしていた2016年と違って、2017年は新刊を出さなかったこともあって、表面的にはちょっとおとなしくしていたように見えたのでは、と思います。でも実際のところは、今年も去年に負けず劣らず慌ただしくて、インドには取材とツアーガイドの仕事で2カ月滞在していましたし、日本では原稿の執筆や編集作業にずっと忙殺されていました。自分でそう決めたので、誰にも文句は言えませんが。
すべては、今作っている本のため。
去年出した本も、来年出す予定の本も、たぶん、この世の中に存在しないならしないで、困る人はほとんどいないと思います。本を作ったところで、そんなに大きな利益を出版社に生み出せるわけでもないでしょう。では、なぜ作るのか。本を手に取ってくれるかもしれない誰かのために、と言えば聞こえはいいかもしれませんが、実際のところは、単なる自己満足のためだけなのかもしれません。
……それでも、この本を作らなかったら、自分自身との約束を違えてしまうような気がしています。だからどうした、と言われたら、それまでかもしれませんが、それでも、やっぱり。
……誕生日を迎えたばかりのええ歳こいたおっさんは、今回もまたそんな青臭い心持ちで、せっせと編集作業に励んでいます(笑)。
新しい本の情報は、あと1、2カ月後には、ある程度まとまった形でお知らせできると思います。桜の花が咲く頃までに、本をお手元にお届けできるように、がんばります。
上の写真は、インド北部、ヒマーチャル・プラデーシュ州、キナウル地方の村、カルパにて。
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