通過点、そしてその先へ

ラダック ザンスカール トラベルガイド」が世の中に出てから、一週間ほど経ちました。多くの人の手に届くのはまだまだこれからだと思いますが、すでにご購入いただいた読者の方々からは、メールやTwitterなどで読後の感想をいただいています。その一つひとつが、僕にとってはとても嬉しいメッセージであると同時に、自分の仕事を省みる指標にもなるものです。どうもありがとうございます。

この本を作っていた一年半の間は、自分のスキル云々以前に、次から次へと立ち塞がる壁を乗り越えるのに必死で、「ラダックの風息」を書いた時と同じくらい苦心惨憺していました。正直、先のことを考える余裕も何もなかったのですが、今になって振り返ると、この「ラダック ザンスカール トラベルガイド」は、僕にとってとても大きな節目ではあったけれど、あくまでも通過点で、最終的なゴールではなかったのだという気がしています。

ラダックという場所と出会い、いい時も悪い時もずっと見つめ続けてきた中で、僕が感じてきたこと、抱えてきた思いは、まだまだ伝え切れていないと実感しています。それを伝えるためには、どんな形の本を作るのがベストなのか? 写真集なのか、文章の本なのか、あるいはその両方なのか? 焦らず、じっくり見極めて、次の通過点に向かって進んでいけたら、と考えています。

その先へ進んでいくための最初の小さな一歩は、今年の夏に踏み出すつもりです。何というか‥‥周囲から「まじかよ」と呆れられるようなことを企画しています(笑)。このブログでもまた、その模様をお伝えしていければと思っています。

2件のコメント

今回3度目のラダック訪問で、
やっと念願のザンスカールに向かいます。
絶妙のタイミングでこのガイドブックが出版されました。
感謝です。
高木さんの「ラダック」と併せれば鬼に金棒?
6月末から1ヶ月ほどの滞在予定なので頑張ってプクタルを目指します。

>hitoshiさん
ありがとうございます。ゴンパの拝観に関しては、高木さんの本も便利ですよね。プクタルまで、よい旅を。

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