Days in Ladakh

本は、読まれて初めて、命を宿す

11月中旬に発表された、ダイヤモンド・ビッグ社の「地球の歩き方」の事業譲渡と同社の清算に伴い、同社から刊行されていた拙著『ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]』の出版社の在庫が年内を目処に処分され、以後は絶版という形になる、という情報を、少し前にこのブログに掲載しました。

「地球の歩き方」事業譲渡に伴う「ラダック ザンスカール スピティ[増補改訂版]」の今後の販売について

在庫が処分されてしまう前に、一冊でも多く、必要とされる方のもとにお届けできれば、と思っての投稿でしたが、かなりの冊数だったので、正直、この短期間のうちに全部を出荷するのは到底無理だろう、とも思っていました。

しかし、上記の情報を投稿後、我々もびっくりするほどたくさんの注文が殺到し、アマゾンや楽天ブックスなどのオンライン書店ではどこも一時品切れに。その後もさらに予約注文が続々と入り、出版社からの出荷によって各書店での在庫が復活してきたのは、ほんの一週間ほど前からでした。発売から3年近く経つ旅行用ガイドブックとしては、ちょっとありえないほどハイペースでの出荷だったそうです。

12月11日(金)の時点で、出版社の倉庫に残っている『ラダック ザンスカール スピティ[増補改訂版]』の使用可能在庫は、わずか5冊。在庫処分が予想されていた期限までに、確実にすべて出荷できそうです。これも、みなさんからたくさんのご注文をいただけたおかげです。本当にありがとうございます。倉庫の中で出番を待ち続けていた本たちを無駄にせずにすんで、正直、ものすごくほっとしました……。

今年の春、コロナ禍に伴う緊急事態宣言下での発売となった『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』を世に送り出した後も、本当にたくさんの方々から、SNSやメール、お手紙などで、読後の感想をお寄せいただきました。1通々々、すべてじっくり目を通させていただいていますが、それぞれの方の気持や想いが、ずしりと籠っていて。自分の書いた本が、一人ひとりの読者の方に、いろいろな形で読まれて、心に留めておいていただけているというのは、僕にとって本当に、何物にも代え難い喜びです。

本というものは、読者の方のもとに届いて、手に取られてページをめくられ、読まれることによって初めて、命を宿す存在なのだと思います。僕たちは、何よりも誰よりも、読者の方々のために、本を作り、届けなければならない。『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』や『ラダック ザンスカール スピティ[増補改訂版]』での一連の経験を通じて、僕はあらためて、とても大切なことを教えていただいた気がしています。

本当に、ありがとうございました。これからも、さらに気合を入れて、頑張ります。

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