Days in Ladakh

チベットの焼身抗議に対してできること

中国によるチベット人への宗教・人権弾圧に対するチベット人たちの焼身抗議が止まりません。2009年以来、その人数は現在までに90人を超え、死亡が確認された人も80人近くに達しています。特に、中国共産党の第18回党大会が始まる頃からの急増ぶりは顕著で、2012年11月だけで20人を超えています。

年老いた僧侶から、幼子を抱える母親、まだ十代の若者まで、Googleニュースで「チベット」と検索すれば、毎日のように飛び込んでくる焼身抗議のニュース。僕も、それを見かけるたびにTwitterでツイートしたりはしていたのですが、僕自身が彼らの悲劇に対してどんな言葉を発していいか、自分でもうまくまとまらず、このブログにも書けずにいました。

「どんな理由であれ、命を粗末にすべきではない」とか、「生きて現状を打開する理性的な方法を探すべきだ」とか、書こうと思えば、いくらでもそれらしいことは書けるのかもしれません。でも、僕はそんな風にして、他人事のようにあっさりと彼らのことは片付けられない。あの、心穏やかなチベットの人々が、自らの身体に火を放たなければならないほど、絶望的に追い詰められている。中国の情報統制で断片的にしか入ってこない焼身抗議者の話を目にするたび、その悲しみの深淵を覗き込んだような気がして、暗澹とした思いにかられます。

かといって、Twitterなどで支那だ中共だと中国のことをひたすら悪罵している人々にも、正直言ってあまり賛同できません。やり場のない義憤にかられているのはわからなくもないですが、そうやって口汚く罵れば罵るほど、自らをも貶めているのではないか、と感じるのです。

国際社会に対して、チベットの悲惨な現状に目を向けさせる、ただそれだけのために、焼身抗議を続けるチベットの人々。僕たちはその方法の是非を議論したり、中国をただただ悪罵したりする前に、なぜチベットの人々がそこまでしなければならないのかという原因について、ちゃんと理解すべきなのではないでしょうか。

まず、今、チベットで何が起こっているのかを知ること。

日本のマスメディアによる報道は、前述のGoogleニュースで「チベット」と検索すれば、最新の情報が容易に手に入ります。また、ダラムサラ在住の中原一博さんが運営するブログ「チベットNOW@ルンタ」では、内地からの情報をいち早く伝えるとともに、その詳細な情報についても紹介されています。

この他にも、日経ビジネスオンラインに先日掲載された、福島香織さんの「本当のチベットの姿を考えてみてください なぜ抗議の焼身自殺が後を絶たないのか」は、最近のチベットでの焼身抗議の現状を把握するのにとてもいい記事です。

あなたが、チベットで今何が起こっているのかについて興味を持ち、それを調べ、自分なりに考えたら、周囲の他の誰かにそのことを伝えて、共有してみてください。興味を持ってくれる人もいれば、あからさまに面倒くさそうな顔をする人もいるかもしれません。でも、僕たちがそうして伝えることをやめたら、チベットの人々は本当に忘れ去られてしまいます。彼らを焼身抗議へと追いやっているのは、中国の圧政だけでなく、僕たちの「見て見ぬふり」も原因なのですから。

チベットの今の現実を知ること。それを一人でも多くの人に伝えること。もどかしいほどささやかな行動かもしれませんが、僕は自分なりにそれを続けていこうと思います。彼らのことを、忘れないために。

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