Days in Ladakh

早いもので、2011年のラダック滞在も残りわずかとなりました。9月30日朝の飛行機でデリーに飛び、10月2日朝には東京に戻る予定です。

当初、取材のために予定していた滞在期間は、7月と8月の約二カ月でしたが、7月末に父が急逝したために一時帰国していた関係で、ここまで引っ張る結果となりました。インドの観光ヴィザの二カ月間再入国禁止ルールを突破できたのも、再開した取材がびっくりするほどスムーズに進んだのも、ひとえに日本やラダックの関係者や友人・知人の方々のおかげです。本当にありがとうございます。

8月末にラダックに戻ってきた時、僕のモチベーションは正直、高いとはとてもいえない状態でした。父の死によって胸の奥にぱっくり開いた生傷を抱えたまま、仕事の責任を全うするという義務感のようなものにかられながら、カメラのシャッターを押し、ノートにペンを走らせていたような気がします。

でも、ラダックやザンスカールの取材を通じて大勢の人々の親切や助けに支えられ、ノルブリンカ・ゲストハウスの次男ジミの結婚式では、僕にとってラダックで一番近しい人たちが本当に幸せそうな笑顔を浮かべているのを目の当たりにして、やっぱりラダックに戻ってきてよかった、と心の底から思えるようになりました。

最近になって、よく思い出している言葉があります。僕が「ラダックの風息」の一番最後の部分で書いたものなのですが、こんな言葉です。

「時には、大切にしていた絆が、どうにもならない強い風に引きちぎられてしまうこともある。でもそんな時は、きっとほかの絆が支えてくれる。つなぎ止めてくれる。そして人はまた立ち上がって、前を向くことができる。」

ラダックでの足かけ一年半にわたる滞在の中で書いたこの言葉の通り、僕は今、ラダックで、日本で、本当にたくさんの人々との絆に支えられているのだ、と感じています。友人・知人の方々だけでなく、このブログやTwitterやFacebookなどを通じて、励ましのコメントをくださる方々も含めて、すべてが僕にとって大切な絆です。

みなさんからの支えを力に変えて、いい本を作り上げることに全力を注ぎ込みたいと思います。がんばります。

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