Days in Ladakh

マルカ谷へ(4):ハンカル〜シャン・スムド

ホースマンのコンチョックさんのお宅で一晩お世話になった僕は、彼や馬たちとともに、再び山の中に分け入っていくことになりました。ハンカルの村を過ぎたあたりに、立派なマニ壇がありました。

タチュンツェというキャンプサイトを過ぎ、さらに上へ上へと登っていくと、思いがけないところに小さくて綺麗な池がありました。馬たちとともに先行していたコンチョックさんが待っていてくれて、ここでおひるごはん。チャパティとゆでたジャガイモ。この池の水もおいしかったです。

標高4000メートルを軽く超える場所なのに、周囲には黄色や紫のごく小さな花々が一面に咲いていました。何だか不思議な気分です。

雲の切れ間から射し込んできた日の光にふと顔を上げると、僕の頭上のすぐ上を、二羽の巨大なゴールデンイーグルが、ゆったりと弧を描きながら舞い上がっていきました。その神々しさに、僕は圧倒されてしまいました。

最後の峠、ゴンマル・ラのベースキャンプ、二マリン。標高4700メートルに達するこの場所は、真夏でも非常に寒く、夜は氷点下まで気温が下がります。持っている服を全部着て寝袋にくるまってもほとんど眠れず、翌朝は、テントも靴も凍り付いていました。

二マリンで幕営した日の夕方、近くに住む遊牧民が、ものすごい数の羊やヤギたちを追って家に戻っていきました。羊もヤギも冷たい川の中に入るのは嫌なようで、一つだけある橋を行儀よく渡っていきました。

その羊やヤギたちがどんな場所で寝ているかというと、こんな感じです。これだけぎっしり集まっていれば、多少はあったかいのではないでしょうか。

最後の峠、ゴンマル・ラの高さは5000メートルを超えます。周囲にはまだ残雪が残っています。ひさびさに峠らしい写真を撮ってみました(笑)。

峠から下っている途中、宝石のように綺麗な花々の群生地を見つけました。こんなに美しい野生の花を見たのは初めてです。

野生の羊の一種、ブルーシープの群れに遭遇しました。驚かさないように、そっと望遠レンズで写真を撮り続けていたら、思いがけないほど近くにまで来てくれました。

峠を越えてからトレッキングの終点のシャン・スムドまでは、赤い岩の渓谷を流れる沢沿いの道を下っていきます。右に左にとしょっちゅう沢を渡らなければならなかったので、楽しかったけど、結構疲れました。

ふと横を見ると、小さな沢が山塊を真っ二つに叩き切ったような垂直の断崖がそびえていました。こんな光景が当たり前のように見られるのも、ラダックならではです。

終点のシャン・スムドに到着した僕は、翌朝のローカルバスでレーに戻りました。とりたてて大きなトラブルもなく、なおかつラダックの人や自然の在りように直に触れることができた、愉しい旅になりました。

5 thoughts on “マルカ谷へ(4):ハンカル〜シャン・スムド

  1. Gaku

    こんにちは、はじめまして。
    gaku mochizuki と申します。
    実は来週の21日にラダックにインする予定でして、
    このブログを大変参考にさせて頂いております。
    色々とブログエントリーを見ていると、
    あそこにもここにも行きたいと、
    考えているだけで顔がほくそ笑んできます(笑)。
    そこで一つお聞きしたいのですが、
    ここ最近の天候等はどのような感じでしょうか?

  2. yama_taka

    >Gakuさん
    はじめまして。最近のラダックは晴天が続いています。ただ、マナリ?レーロードは土砂崩れが頻発して、通行がかなり困難になっているようです。スリナガルもテロが発生していますし、デリーから空路でのラダック入りをおすすめします。

  3. saburo shishido

    2015年8月18-21日まで、山本高樹氏同行のヌプラ谷訪問ツアーに参加した者です。
    その節はお世話になりました。
    その後8月22日より5泊6日で上記のマルカ谷を、ガイド同行の個人で歩いてきました。
    参考のため、以下のコメントを残します。
    費用:送迎タクシー、ガイド1名、宿泊飲食・昼食費一切込みで、3500RP×6=21000RP
    協定価格のようで、どこでも同じらしい。
    宿泊:ニマリンは、食堂・常設宿泊テントがあり、実質はホームステイと変わらない。
       テントは鮨詰め4人用を1人で使用でき、寝具付き。ただし、夜間は極めて寒い。
       その他の場所では、ピーク時は不明だが、ホームステイはどこでも容易だった。
    日程:宿泊地はユルツェ、スキウ、マルカ、ハンカル、ニマリンで、同午後にレー帰着。
    洗浄:マルカとハンカルには、午後早く着くので、洗濯や身体洗浄か可能。ただし水汲み
       太陽熱利用の温水化一切を自身でおこなう必要あり。
    難度:山本氏は若いので2★評価だが、体調不良で老身の私の採点は少なくとも★3
    混雑:8月下旬で、ネパール地震の風評被害もあり、各宿泊地の人数は50人程度と推定。
    付記:胃腸の調子悪かったので、ガンダラBC-峠、マルカ-ハンカル、ニマリン-峠まで
       の3か所で、露営出発準備中の隊商と交渉して馬を借り、ガイドが手綱を引いた。
       都度800RPで、体調悪い人にはお徳感絶大。なお馬利用の人は、私だけだった。
       ただし、行き当たりばったりなので、前もっての予約は不可。
       全コース馬利用なら、前もっての予約が可能だが、費用不明。
    謝礼:ガイドには、そのサービス評価によるが、相応のチップ要。
       私の場合は、徒歩中の荷物一切を担いでもらったし、馬借り交渉、手綱曳き等の
       面倒な依頼をしたので、6000RPの謝礼をした。その額に嬉しそうだった。

    1. yama_taka Post author

      >saburo shishidoさん
      こんにちは。こちらこそその節はありがとうございました。トレッキング、無事に楽しまれたようで何よりです。

      ツアー中に撮影した記念写真のダウンロードリンクを参加者のみなさんにお伝えしているのですが、shishidoさんのメールアドレスにはなぜかエラーが出てしまって、届いていないかもしれません。未着の際は、お手数ですがGNHトラベルさんにご連絡の上、ダウンロードリンクとパスワードについてご確認いただけますでしょうか。どうぞよろしくお願い致します。

      1. yama_taka Post author

        メールアドレスの件、旅行会社から送られてきたものにスペルミスがあったことが判明したので、さきほど送信しなおしておきました。お騒がせしました。よろしくお願いします。

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