2025年になりましたね。今年もよろしくお願いします。
ちょうど一年前、僕は日本を発って、二カ月ほど、インド北部の山岳地帯、スピティに滞在していました。そこで得た取材の成果を一冊の本にまとめるために、去年はずっと、考え続け、書き続けていたような気がしています。
十月末に草稿を書き上げ、そこからさらに推敲とリライトを重ね、年末ぎりぎりに、ようやく第一稿が完成。写真などの素材と一緒に、担当編集者さんとデザイナーさんに託しました。表紙カバーのデザインの方向性もほぼ決まり、本格的な編集とレイアウト、校正作業が始まっています。ここからは完全にチームプレイ。五年前に『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』を作った時と同じチームの方々なので、個人的にも本当に心強いです。
二十四節気の「啓蟄」は、「冬籠りの虫が這い出る」という意味があるそうですが、僕たちが今作っている本も、たぶん今年の啓蟄の頃には、どんな内容の本なのか、ある程度具体的にお知らせできるのではないかと思います。そう考えると、本当に、あともうわずか……。最後の最後まで油断せず、しっかり集中して作業に取り組んで、良い本にしたいと思います。
というわけで、あともう少しだけ、お待ちください。お楽しみに。
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