上の写真は、マナリの路地裏の青果店にて。今年の夏に撮った写真、特にスピティ方面の写真は、諸事情でまだほとんど公開できてませんが‥‥。水面下でいろいろ動いてますので、もうしばらくお待ちを。
ラダックでは先週ロサル(正月)が明けました。現地の知人からの情報によると、2012年はラダックを訪れる日本人旅行者がかなり増えたそうです。新聞や雑誌、ラジオ、テレビなどでも、ラダックが取り上げられる機会が増えました。僕の印象では、その多くが、ラダックに未だ残っている素朴でエコロジカルなライフスタイルを紹介し、複雑で何かと無駄な消費の多い日本のライフスタイルと対比させるというアプローチだったと感じています。
確かに、日本の僕たちが、ラダックの人々のライフスタイルから気付けることはたくさんあるのかもしれません。でも、だからといって、日本を生きにくくてダメな場所と断じてしまうのも、ちょっと違うな、と思います。僕がラダックと関わり続けてきた中で実感したのは、人が生きやすく生きていく上で本当に大切なものは、ラダックにも、日本にも、世界中のどの場所にも共通して存在するものだということでしたから。
それは、人と人とのつながり、絆のようなもの。
その場所での生きやすさ、生きにくさを左右するのは、周囲の人たちとどういった関係を築けているかによる部分が、ものすごく大きい‥‥というか、それに尽きるのではないかと思います。どんな場所やライフスタイルで暮らしているかということとは、違う次元の話ですよね。ラダックにだって、ぎすぎすした人間関係は当たり前のようにありますから。ラダックの社会は小さくてシンプルなコミュニティだから、その中に身を置けば、人と人とのつながりの大切さに気付きやすいだけなのだと思います。
ラダックのことを知り、旅してみることが、みなさんの周囲の人々とのつながりを再確認するきっかけになるといいな、と思います。
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