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キナウルでの日々

キナウル地方は、ヒマーチャル・プラデーシュ州の州都シムラーからサトラジ川を遡ったところにある渓谷地帯です。ここは、独特の言葉と文化を持つキナウル人が暮らしている土地です。

キナウルの中心地レコンピオの町からは、聖山キナウル・カイラス(右)が見えます。冬になると、チベットのカイラスにいるシヴァ神がこのキナウル・カイラスにやってきて、ハシシを楽しむのだと信じられているそうです。

キナウルの人々はみな、テパングと呼ばれるフェルトの帽子をかぶっているので、一目で見分けがつきます。緑色の折り返しが鮮やかです。

レコンピオからバスで2時間ほどのところにある、サングラという村に来ました。郊外の小高い丘には、カムルーという昔ながらの集落がありました。ひなびていて、いい風情です。

キナウルの人々の家は、急なアールのついた石葺きの屋根と、木材と石を交互に積み重ねた壁でできています。色合いが、どことなく昔の日本の農村を思い起こさせます。

キナウルの道路は、世界で一番スリリングな道路かもしれません。ものすごい高さの断崖絶壁を申し訳程度にえぐって作られた細い道を、バスがふらふらと走っていきます。高所恐怖症の人は絶対無理ですね‥‥。

移動中の土砂崩れも日常茶飯事。どうするのかと思ったら、崩れた現場を歩いて越えて、向こう側から来ていたバスと乗客も運転手も車掌もそっくり入れ替えて、何事もなかったかのように先に進むことになりました。

チベットとの国境にほど近い、ナコと呼ばれる村に来ました。山の上の湖のほとりにある、美しい村です。このあたりまで来ると、家並みもチベット風の四角い家になりました。

夕方、家の外で遊ぶ子供たち。チベットが目と鼻の先だからか、ちょっとエキゾチックな血の入ったラダック人よりも、よりチベット人に近い顔立ちの人が多いような気がしました。

バスが来るのを待っている時、はにかみながら写真を撮らせてくれた男の子。将来、男前になりそうな気がします。
ナコからさらに北に進むと、そこはもう、スピティです。

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