サニ・ゴンパ

まだまだ続くゴンパ紹介シリーズ、今回は、ザンスカールの古刹、サニ・ゴンパです。のどかな村の中の平地に建つこの小さな僧院は、ラダック・ザンスカールでも一、二を争うほど古いゴンパだと伝えられています。パドゥムの町からは5、6キロ程度で、ジープをチャーターするのが一般的ですが、時間があれば、歩いても行けなくはないです。僕は実際に歩いて行きました(笑)。

薄暗い本堂の内部は、さまざまな種類の仏像や経典、壁画でぎっしりと埋め尽くされています。本堂の周囲はマニ車が並ぶ細い回廊になっていて、コルラして歩くことができます。

回廊から中庭に出ると、小さな古いお堂があります。ここはグル・ラカンと呼ばれていて、遠い昔、チベットに仏教を伝えたグル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)が瞑想修行を行った場所だと伝えられているそうです。壁画の傷みが激しいのが残念ですが、ガラスの向こうにある古色蒼然とした仏龕(ぶつがん)の数々は、そうした由緒を感じさせるものでした。

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