カルナクの旅(1):メンバー&基本情報

・カルマ・ダゲイ
チョグラムサル在住のチベット人、70歳のメメレ(じいさん)。以前カルナクを旅した経験があるということで、今回、ホースマンとして協力してもらうことになりました。馬を扱う腕は‥‥イマイチ(途中で何度「ノノ! ヘルプミー!」と言われて馬を引く手伝いをしたことか)。料理の腕は‥‥さらにイマイチ(「料理? ノノ、お前が作れ」と言われた)。あわて者でおっちょこちょいで、トホホな思いをさせられることもしょっちゅうでしたが、何だかんだで憎めない、気のいいメメレ。今となっては、あの苛酷なカルナクの旅をともに切り抜けた、かけがえのない仲間です。

・カルナクのトレッキングの基本情報
カルナクは、ザンスカールとルプシュとの間に挟まれた、主にカルナク川沿いに連なる渓谷地帯です。トレッキングルートとしてはマイナーで、比較的開けた南部の方では、ラダック系の遊牧民が家畜たちとともに暮らしています。村らしい村はほとんどないので、事前にすべての食料を用意しておく必要があります。

途中で5000メートル級の峠越えがいくつかあるほか、川を渡渉しなければならないポイントも多いのですが、晴天時であれば、それほど難易度の高いルートではありません。ただ、カルナクの最深部、何本かの川が合流しているあたりでは、五、六度、連続して川を渡渉しなければならない、かなり難しい地点があります。適切な渡渉ポイントを見極めるためには、地元に精通したガイドに案内してもらうことが必要不可欠。川の流れもかなり速いので、単独行は危険です。

今回の僕の旅では、ただでさえ面倒な川の渡渉ポイントが、ラダック各地で洪水を引き起こした大雨のせいで、さらに難しくなってしまっていました。川を渡る時は、馬で手いっぱいのメメレをあまりアテにすることもできなかったので(苦笑)、よくもまあ五体満足無事で帰ってこられたな、と今さらながら思います。

2件のコメント

うっひゃーっ、待ってました、カルナクのおはなし!
あの雨の中、どんなふうなトレッキングだったのでしょう。
と、今だから言えます。
あの時は、ジュレーラダックのおねーさん(去年も会っているのにお名前を聞いていない(~_~メ)から、カルナクに行かれていると聞いていたもので、お会いしたことないながら心配しておりました。ラダックのトレッキングは命にかかわること、たまにありますもん。

>のんぞむさん
コメントありがとうございます。ここのところ本業が忙しいので、続きは時間を見つけてぼちぼち書いていこうと思います。もうちょっとお待ち下さいね。

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