Days in Ladakh

ラダックの本・写真集

ラダックに関する本といっても、普通の街の書店ではなかなか見つけられないと思います。ここでは、拙著以外に日本で刊行されているラダックの本や写真集を紹介します。

Mandaraマンダラの里 ラダック、冬に生きる
加藤敬 小林暢善 常多昇 塚本佳道(著) 平河出版社
1980年代の冬のラダックという、今となってはかなり珍しいシチュエーションで撮影された写真集。ラダック土着の風習である新年の悪霊払いの儀式(日本のなまはげに似ています)や、仮面舞踊の祭り、結婚式、葬式、五体投地などの模様がつぶさに記録されています。昔ながらのラダックの伝統行事を俯瞰することができる貴重な一冊です。
Shoji氷の回廊 ヒマラヤの星降る村の物語
庄司康治(著) 文英堂
ザンスカール地方の小さな村、リンシェについて書かれた本。冬になるとリンシェは雪に閉ざされ、周囲から隔絶されてしまいます。外界との唯一の交通路になるのが、凍結したザンスカール川の上を歩く道、氷の回廊チャダルです。そのチャダルを往く人々の様子や、リンシェの村人たちの暮らしぶりが、丁寧な文章と豊富な写真で紹介されています。
olivier凍れる河
オリヴィエ・フェルミ(著) 新潮社
ラダック・ザンスカールを取材してきたフォトグラファーの第一人者による写真集の邦訳。モトゥプとデスキットの幼い兄妹が経験する初めてのチャダルの旅。その旅路を、美しい写真の数々と情感あふれる文章で描いています。長い時間をかけて築き上げた、現地の人々との強い心の結びつきがあればこそ書くことができた労作です。
Youdaザンスカール ヒマラヤ、峠越えの異郷へ
山田正文(著) 山と溪谷社
日本で刊行されているザンスカールを扱った写真集としては、決定版と言えるほどの充実した内容。チャダルをはじめ、この世のものとは思えない美しい自然や、ゴンパ、村、人々の穏やかな表情など、ぎくりとするほど鮮やかなコントラストで切り取られた写真が収録されています。この写真集の英語版は、レーの一部の書店でも手に入ります。
Herenaラダック 懐かしい未来
ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ(著) 山と溪谷社
1975年に言語人類学者としてラダックに入った著者は、ラダックの人々の穏やかな自給自足の暮らしぶりと、それが近代化の影響で急速に変容していく様を目の当たりにします。将来にわたって持続可能なコミュニティを築くには、どんな取り組みが必要なのか。伝統的なラダックの生活様式にヒントがある、と著者は提案しています。
Takagi旅行人ウルトラガイド ラダック
高木辛哉(著) 旅行人
ラダックだけを扱ったガイドブックとして日本で最初に刊行された一冊。どうやって調べたのかと思えるほどの膨大な情報が集められています。特に各地のゴンパについての解説が充実していて、拝観する時には便利。刊行が2001年なので、バスの運行時刻などの旅行情報は、現地で確認した方がいいでしょう。