本とコーヒーとピザトースト

妙に生暖かい天気。昼、八王子方面で大学案件の取材。どうにかこうにか対応した後、立川から中央線で一気に都心へ。夕方から有楽町で、吉田亮人さんの写真展示のレセプションがあったので。

ちょっと早く有楽町に着きすぎてしまって、腹も空いているしと、ひさしぶりに、紅鹿舎へ。ここはピザトースト発祥の店なのだそうで、僕もここに来たらたいていピザトーストとコーヒーのセットを注文する。店内は空いていて、楽しげにおしゃべりしてる韓国人の女の子たちや、音楽談義に花を咲かせるご婦人方などで、くつろいだ雰囲気。

夏の終わりから読みかけのままだった、ハードカバーの本を読む。サイフォンでいれたコーヒーと、とろっとろのチーズのピザトーストをおともに。ほおばるたび、ピザトーストの影の主役はピーマンだよなあ、などと思いつつ、コーヒーを一口すすり、また本のページに目を落とす。

しばらくすると、仕切りを挟んで隣の席に割と年配のおじさんが来て、クリームがこってり山盛りの大きなベイクドパイを注文し、そんなに急いで大丈夫かと心配になるほどのスピードで、パリパリ、むしゃむしゃ、パリパリ、と無我夢中でほおばっていた。ちょっと申し訳ないけど、夏にラダックで見た遊牧民のヤギを思い出してしまった(苦笑)。

喫茶店で、本とコーヒーとピザトースト。いいもんである。

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