Category: Diary

一年ぶりの高水三山


月イチ恒例、体力維持のための山歩き。今日は高水三山を歩いてみた。一年ぶり、三度目。天候は、どこか春めいた穏やかさ。まずは、軍畑駅からてくてく歩き、登山口から高水山へと登っていく。最近雨が少なかったからか、トレイルも乾いていて歩きやすい。


高水山の山頂の手前にある、常福院。お賽銭を投じて、ちょっと願掛け。家族の健康と、来月のとあることについてなど。近くのベンチに座って、お茶を飲みつつ休憩。人がほとんどいなくて、静かだった。


今日のコースでほぼ唯一眺望が楽しめる、岩茸石山の山頂。高水三山は正直そんなに見晴らしのいいコースではないのだが、トレイルはほどよくナチュラルで歩きやすく、無の境地で歩けるので愉しい。身体や脚は今日も調子良くて、一年前よりもちょっとだけ早い時刻に御嶽駅に着いたので、数分後に来た帰りの列車にすぱっと乗ることができた。

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楊双子『四維街一号に暮らす五人』読了。台中の街に残る日式建築をリノベした女性向けシェアハウスで暮らす、出自も性格もまったく違う四人の下宿人と大家。古い建物ゆえに、どこで誰が何をしてるか筒抜けのプライバシー皆無の家の中で、それぞれに葛藤や孤独を抱えた下宿人たちが、互いの心を少しずつ解きほぐし、通わせていくさまが描かれる。四維街一号と大家にまつわる謎がすべて解き明かされる最終章の「舞台裏」は、この章だけで単一の作品としても成立しそうな、まさに著者入魂の文章で、すっかり惹き込まれた。そして、前作『台湾漫遊鉄道のふたり』と同じく、出てくる台湾の料理がどれも本当においしそうで、読んでいてやっぱりおなかが空く(笑)。

朝はラジオ、夜はイベント

一週間前の日曜は、ちょっと記憶にないくらい、慌ただしい日になった。早朝から六本木のJ-WAVEに行き、日曜朝の番組に20分間ほど生出演。終えてからいったん自宅に戻り、夕方から下北沢に行って、本屋B&Bでトークイベントに出演。予定が同じ日に重なったのは完全に偶然だったのだが、慣れない仕事の連続で、すべてを終えた後は気力も体力も尽き果ててしまって、次の日はほぼずっと寝て過ごすはめになった。

それでも結果的に良かったなと思うのは、朝のラジオ出演の際に色々告知させていただいたおかげで、夜のトークイベントの参加者数が配信を中心に一気に倍増して、本屋B&Bで用意していた『流離人のノート』も完売してしまったこと。夏のラダック方面ツアーや、3月に予定しているツアー説明会を兼ねたイベントも周知することができた。疲れたけれど、それに見合う結果を出せて、ほっとした。

ラジオに関しては、二月にも一件、番組収録の予定があるので、頑張らねば。

稀な読書体験

ハーマン・メルヴィル『白鯨』上中下巻、読了。巨大な白鯨モービィ・ディックと隻脚のエイハブ船長の物語のあらましは、あまりにも有名なので子供の頃から知ってはいたが、原作自体を通読したことはなかった。しかし、まさかこれほどの「怪作」だとは、想像もしていなかった。

不安定にうつろう語り手、ツギハギのプロット、寓意に満ちた大仰な台詞、そして必要以上にテンコ盛りの鯨と捕鯨にまつわる(いささか上から目線の)うんちく。捕鯨船での自身の経験と寄せ集めた知識をありったけの情熱とともにぶち込んだ、メルヴィルの乾坤一擲の力作だったとは思うのだが、とにかく長いし、正直、途中から「何なんだこいつ……」と呆れながら読んでいた(苦笑)。

とはいえ、最終盤のピークオッド号とモービィ・ディックの激闘の描写は凄まじかったし、色んな意味で忘れられない読書体験にはなった。人生で一度くらいは、挑んでみてもいいかもしれない作品。

こういう、難解というか手強い大作に、今後も気が向いたらチャレンジしてみようかな。まだ読めていない古典の名作は、山ほどあるし。悪戦苦闘しながら読むのも、読書の愉しみの一つなのだろうし。

初山歩きは、陣馬山へ


今日は、2026年最初の山歩き。ルートはおなじみの、陣馬山から高尾山までの縦走コース。特に干支の馬にちなんだつもりはなかったけれど、今年の初山歩きにふさわしい山ではある。朝のうちは冷え込んだが、ずっといい天気で、冷え冷えとした空気を吸い込みながら、地面を踏みしめて歩くのが愉しかった。

一泊二日で、名古屋へ

今年最後の仕事は、意外にも、地方への出張。一泊二日で、名古屋へ。ある大学で催されるラダック関連の研究会に、ゲストとして出席するため。

年末のこの時期、東京駅は混み合うだろうと思い、行きの新幹線の発車時刻より1時間以上も早く家を出たのだが、すでに中央線が非常ボタン押されまくりで大幅に遅れていて、東京駅でも新幹線乗り換え改札を抜けるのに20分近くかかってしまい、新幹線のプラットホームに出たのは発車3分前(苦笑)。ばったばたの出発と相成った。

名古屋に到着後、地下鉄を乗り継いで目的地へ向かおうとするが、駅の構内の構造が妙にわかりづらくて、何度も地図を確かめなければならなかった。同じ駅の構内なのに、出る改札によっては、目指す地上出口に通路がつながっていなかったり。あとで地元在住の方に聞いたのだが、駅などのインフラの整備に関しては、「とりあえず使えればいいでしょ」的な考えで、あまり予算をかけたがらない傾向がこの辺りではあるそうだ。お金は、使う時にはドンと使うが、そうでない時は……という気質であるらしい。

研究会とその後の懇親会はつつがなく終わり、その日の夜は、名古屋駅から徒歩7、8分のところで予約しておいたホテルに泊まった。そのホテルも隣の外資系のホテルも、インバウンドの利用者が多いようだった。名古屋のホテル代の相場も、インバウンドの観光客の急増で一時はかなり高騰していたものの、最近は少し落ち着いてきたらしい。宿の部屋自体は、コンパクトながら清潔で使いやすく、快適で、よく眠れた。

翌日は、午後の新幹線に乗るまでの間、街を少しぶらついて、栄の方まで歩いてみたりした。朝から営業してモーニングを出している喫茶店が多い。居酒屋やカラオケも妙に多い。年季の入ったファサードや看板も目につく。若い女性の服装が東京よりも華やかな印象(これは名古屋に限らないか)。

おひるは、名古屋らしいものを食べてみようと思い、地元で有名な味噌カツのお店に行ってみたのだが、開店直後なのにすでにとんでもない長蛇の列。時間の余裕はあったので、まあ並んでみるか……と、50分ほど待って入店し、10分でたいらげた(笑)。

名古屋は、東京からは新幹線で2時間もかからずに行けてしまう街だけど、あらためて訪れて一泊してみると、いろいろと気付かされることも多い。何だかんだで良い経験になった。あさってには再び新幹線に乗って、関西方面に帰省する。また荷造りしなければ……。旅の日々はもうしばらく続く。