プロとアマチュア

撮り・旅!」という本を作ったのがきっかけになったと思うのだが、旅の写真を撮っている写真家の知り合いが増えた。プロとしてそれを仕事にしている人だけでなく、アマチュアの人も含めて。

ある人は、そんじょそこらの自称プロカメラマンよりずっとセンスの良い写真を撮っているのだが、「今の仕事が好きだから」と、プロになろうとはせず、フォトコンテストに応募したりもせず、ただ旅をして写真を撮るのを楽しんでいる。別の人は、フォトコンテストハンターと呼べるほどいろんな賞をもらっていて、一時は著名な写真家への弟子入りも検討したものの、悩んだ末、今の仕事を続けていくことを選んだという。

プロとして好きなことを仕事にして、それで生活していくことだけが正しい選択肢だとは、少なくとも僕は思わない。そもそも、「好きなことを仕事にして生活しているかどうか」は、その人の生み出すものの価値を判断する要素には含まれない。ただ、プロとして退路を断って覚悟を決めることが良い結果を出す原動力になる人もいるだろうし、「自分はプロじゃないから」という言い訳が詰めの甘さにつながっているアマチュアの人もいるだろう。

プロとアマチュアの違いは、仕事として引き受けてその報酬にお金をもらうのと引き換えに、自分の生み出したものに対して責任を負う、という点なのだと思う。僕自身、文章、写真、編集と、結果的に三足もの草鞋を履いてしまっているわけだが、どの分野でも絶対に言い訳はせず、プロとして責任を持っていきたいと思っている。自分自身に、甘えないように。

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