ちゃんとやろうよ

夕方、あるWeb媒体のライターの方から、電話で取材を受ける。今、リトスタでやっている写真展について。

正直言って、さんざんな取材だった。

まず、17時過ぎに電話をかけるとメールを送ってきていたのに、1時間経っても電話は鳴らず、遅れている旨の連絡も来ない。晩飯と買い物に外に出なければならないのでその旨メールをこちらから入れ、帰宅したところに、ようやく電話がかかってきた。

相手からの質問は、最初から妙にちぐはぐだった。「展示内容を入れ替えられるとのことなので、そのお話を……」というが、入れ替えるタイミングはまだ半月も先だし、そのWeb媒体では写真展を開始しているという話もまだ伝えてないのに、なぜいきなり入れ替えの話を取材するのか、意味がわからない。そもそもこの人、写真展自体を一度も見ていないのだ。

「写真展の内容についてはどのくらいご存じですか?」と聞くと、「Webに載っている写真展の情報は見ました」という。「じゃ、そもそもラダックがどこの何なのか、ご存じですか?」と聞くと、「すみません、その辺はまったく……」と。もちろん僕がこの間出したラダックの本のことも、まったく調べていない。あきれてものが言えなかった。僕だけでなく、リトスタというお店に対しても失礼だろうに。

ライターや記者が何事かについて誰かに取材をする場合、ある程度の下調べをしておくことは、仕事のクオリティを確保するためなのはもちろん、取材に時間を割いてくれる相手に対する最低限の誠意とマナーでもある。そういう最低限の準備さえ端折ってしまうと、取材される相手は、自分が軽く扱われているということに簡単に気付く。そしてその取材は間違いなく失敗して、誰も喜ばない結果に行き着く。

ほんとにね。ちゃんとやろうよ、プロならプロらしく。

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