金子書房のnoteで、旅にまつわるエッセイの新連載が始まりました。連載のタイトルは「流離人(さすらいびと)のノート」。毎月25日に1編ずつ公開されていきます。
読者の方々からの反応によって、今後どのくらい続けていけるかが決まってくると思いますので、文章を読んで気に入っていただけたら、ページ脇にあるハートマークをクリックして「いいね」をつけていただけると、非常に助かります……。どうぞよろしく。
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小学館のアウトドア雑誌「BE-PAL」のサイトで、「北インド・ラダック〜デリー1800キロ悪路旅」という短期連載を始めました。2022年夏に約1カ月半をかけて取材したインド北部での旅の一部始終を、ユルめの写真紀行の形で紹介していく予定です。
よかったらご一読ください。よろしくお願いします。
昨日は夕方から、下北沢へ。本屋B&Bからオンラインで中継されるトークイベントを、裏方としてお手伝いに。
少し前から、本屋B&Bで開催されるトークイベントの企画とコーディネートの仕事を、業務委託の形で請け負うようになった。昨夜のは自分が企画を手伝った最初の配信イベントだったのだが、店舗のスタッフの方々が店内でどんなセッティングをして、どんな段取りで中継をしているのか、間近で見ていて良い経験になった。イベント自体も、登壇者の方々のおかげでなごやかに楽しく盛り上がって、よかったなあと思う。
トークイベントというと、コロナ以前は客入れしてのリアルイベントがほとんどで、オンラインで配信するような事例は多くなかった。昨年来のコロナ禍で、今はその割合が逆転してしまっているわけだが、最新のツールを使った配信には、それはそれで配信ならではの良さもある。もちろん、配信イベントとして基本的な部分の段取りをきっちりやらないとグダグダになってしまうし、登壇者も配信であることをある程度意識しないと、チグハグな雰囲気になってしまう。
登壇者がそれぞれの自宅などからフルリモートで出演する形のイベントもツール的には可能だが、その場合はさらにグダグダ&チグハグになりやすいので、今のところ、登壇者同士は同じ現場でトークをして、それを配信スタッフが常時サポートしながら中継する形が、一番自然で無理がないのかもしれない。
将来、コロナ禍が去った後は、客入れとオンライン中継の両方を併用する形のトークイベントが増えるのではないかと思う。来場して参加する人は、登壇者を生で見られるし、ドリンクやフードやグッズ販売など、リアルイベントならではの楽しみもある。配信で参加する人は、会場から遠い場所に住んでいても視聴できるし、自宅で見られる気楽もある。開催側にとっても、収入源の種類は多い方がいい。
というわけで、来月は、そういうイベントをやります。続報を待たれよ。
僕が二十代の頃、海外を旅しようとすると、いろいろと不便なことが多かった。
飛行機や列車のチケットは紙製だった。旅費はトラベラーズチェックを中心に用意して、控えとそのコピーを分散して保管。写真を撮るためにフィルムをたくさん用意し、空港のX線検査でやられないように鉛の袋に入れて運んだ。旅の情報源は、ガイドブックと観光案内所でもらえる地図、日本人宿があればそこの情報ノート。旅先で出会った人とは、住所を交換して、絵葉書を送り合ったりした。
今は、チケットはEチケットが主流になり、トラベラーズチェックは取り扱いがなくなり、写真を撮るのはほぼデジカメになった。旅の情報は、その国のSIMを入れたスマホで調べれば、現地を歩きながらでも何でもわかる。連絡先の交換は住所からHotmail、Gmailときて、今はFacebookやLineだろうか。そのうち、支払いはどこの国でも電子決済が当たり前になり、パスポートやヴィザも電子化され、すべてがスマートフォンやスマートウォッチに集約されていくことだろう。
旅にまつわるあらゆる場面で、いろいろなものが改良され、便利になり、効率化が進んでいる。常に最短距離と最短時間で目的地に到達し、名所旧跡は一つも見逃さず、食事や買い物もけっして失敗せず、宿は必ず予約されている。限られた時間の中で、めいっぱいその土地を味わい尽くす旅。そういう旅の仕方が当たり前になりつつある。
ただ、便利さに慣れすぎてしまうと、それと引き換えに失ってしまうものもあるような気がする。
変人だと思われるかもしれないけれど、僕は、旅先で道に迷ってうろうろ彷徨ったりすることは、そんなに嫌いじゃない。スマホは宿でWi-Fiに繋いで日本の家族と連絡が取れればそれでいいので、現地のSIMは今も使っていない。食事の時は、予備知識なしで結構一か八かのチャレンジをしがち(笑)。トラブルに遭遇すると、心のどこかで「さあ、おいでなすった」とテンションの上がる自分がいる(苦笑)。
偶然によってもたらされる場所や人との出会いとか、当てが外れても軌道修正できる臨機応変さとか、困った時に開き直って渡り合う度胸とか。うまく言えないが、旅先で不便さを味わされてこそ手に入る経験値もあるのかなと思う。
昨日の午後は、自宅からリモート取材。される側でなく、する側の。
Zoomを介してのインタビュー取材、つつがなく完遂できたとは思うが、やっぱり、対面で行うインタビューとはかなり勝手の違うところがあった。画面経由で微妙なタイムラグを挟んでのやりとりだと、相手のちょっとした表情やしぐさ、間合いのようなものが捉えにくく、かなり注意深く画面を見ていなければならない。それはたぶん相手側も同じで、こっちがどんな表情をしながら質問をしているのか、わかりづらかっただろうなと思う。その分、少し大きめのリアクションを心がけたり、たまに軽めの冗談を挟んで場をなごませたり、あれこれやってはみたのだが。
で、結果、かなり疲れた(苦笑)。気疲れだけでなく、眼精疲労もきつかった。分割画面を集中して目で追っていたからだろうか。
リアルな取材の一時的な代替にはなるかもしれないが、主力にはなれないのでは……と思った。もっと慣れれば、変わってくるのかもしれないが。