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懐かしい味

今日はカレーが食べたいな、と思い立つ。いつもなら、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、豚肉と、清く正しい日本のカレーライスを作るのだが、今日は何だかメンドクサくなって、冷蔵庫にあったカリフラワーとカレーペーストを使って、インド風のカレーを作ってみることにした。

ショウガとニンニクとタマネギをみじん切りにして炒め、小さく刻んだカリフラワーを投入して炒め、カレーペーストと水を適量加えて、15分ほど弱火で煮る。本当は、トマトかトマトピューレを少し入れた方がいいのかもしれない。ともあれ、あっというまにゴビ・サブジの完成。

ショウガをたっぷり刻んで入れたのが正解だったようで、我ながら、なかなかおいしい。ぱくぱく口に運んでいると、ラダックでよく食べていたサブジを思い出して、懐かしくなってしまった。インドでは、カリフラワーはカレーの具としてポピュラーな野菜で、夏場はレーの町でもよく食べられている。トレッキングで標高5000メートルの世界を旅していた時、ホースマンが晩飯に作ってくれたゴビ・サブジの、はらわたに沁みるうまさは忘れられない。

そうか、作ろうと思えば作れなくはないんだな、あの時の味が。標高はだいぶ違うけど(笑)。

春菊としらすのパスタ

直接面識はないのだけれど、こちらからTwitterでフォローさせていただいている編集者の方が、簡単でおいしそうなレシピをツイートされていたので、真似して作ってみた。

■材料(二人前)
春菊(1〜2束)、しらす(40グラム程度)、パスタ(200グラム)、パルメザンチーズ(適量)、黒胡椒(少々)

■作り方
・春菊はできるだけ細かく切る。しらすと一緒に手頃なボウルか鍋に入れておく。
・パスタをゆで上げ、すぐに春菊としらすに合わせて、よく混ぜる。
・パルメザンチーズと黒胡椒をたっぷりかけ、よく混ぜればできあがり。

例によって例のごとく、作り方は超簡単(笑)。味もさっぱりしていて、おいしかった。好みで醤油やオリーブオイルを少量加えてもいいかもしれない。

‥‥なんか最近、食べ物の話ばかり書いているような気がする(笑)。

白菜と豚バラの酒蒸し

昨日の夜、実家から米と野菜が送られてきた。その中に白菜が入っていたので、去年からお気に入りの、白菜と豚バラの酒蒸しを作ってみた。

■材料(二人前)
白菜(1/2玉)、豚バラ肉(150グラム程度)、酒(1/2カップ程度)、ポン酢、大根おろし

■作り方
・白菜はほどよい大きさにざくざく切る。大きめの鍋に、白菜と豚バラを互い違いになるように重ねて詰める。
・酒を投入し、ふたをして弱火にかける。水は白菜から出るので入れなくてもOK。そのまま一時間ほど蒸す。
・お椀に盛りつけ、ポン酢(好みで大根おろしを入れても可)と一緒にいただく。

‥‥レシピと呼ぶにはおこがましいくらい簡単な料理だけど(笑)、トロトロになった白菜と豚バラをポン酢につけて頬張ると、これがなかなかうまいのだ。材料の分量はかなりテキトーでも大丈夫。ポイントは、ちゃんとふたで密封できる、大きめの鍋を使うこと。僕はWMFのパスタポットを使っているが、ル・クルーゼのような煮込み料理に強い鍋ならベストかもしれない。

はー、毎度のことながら、うまかった(笑)。

納豆入り豚キムチ

僕はよく家で豚キムチを作るのだが、今日は冷蔵庫に賞味期限切れ直前の納豆があったので、試しに投入してみたら、まじで泣けてくるくらいうまかった。そのことをTwitterでつぶやいたところ「レシピプリーズ!」というリクエストをいただいたので、今日はその納豆入り豚キムチの作り方をご紹介。豚キムチ自体のレシピはAll Aboutあたりに載っていたのを参考にしている。

■材料(二人前)
豚肉(100グラム程度)、キムチ(豚肉と同量)、ニラ(1束)、長ネギ(1/2本)、ショウガ(1かけ)、ニンニク(1かけ)、納豆(1パック)、卵(1個)、しょうゆ(小さじ1)、オイスターソース(小さじ1)、ごま油(適量)

■作り方
・豚肉とキムチはほどほどの大きさに切る。ニラはざく切り、長ネギは斜め切り、ニンニクとショウガはみじん切り。卵は溶いておく。納豆は付属のタレなどと一緒に混ぜておく。
・フライパンでごま油を熱し、中火くらいにして、ニンニクとショウガを入れる。香りが出てきたら豚肉を投入し、豚肉の色が変わってきたら長ネギを投入して炒める。
・キムチを投入し、豚肉や長ネギとなじませるような感じで少し炒める。しょうゆとオイスターソースを加え、さらに炒める。
・納豆を入れてざっくり混ぜ、ニラを投入して軽く混ぜる。ニラがちょっとしんなりしてきたら火を止め、溶き卵を入れて、卵で全体をまとめるように混ぜればできあがり。

まあ、テキトーに作っても失敗しようがないくらい簡単なレシピだけど、ニラは火が通り過ぎるとおいしくなくなるので、最後に軽く混ぜ入れてちょっとしんなりする程度で。熱々のごはんの上にのっけて、納豆入り豚キムチ丼にして食べるのも一興かと。

メギとワイワイ

日曜だけど、急いで書かなければならない原稿があるので、出かけられない。食事を作る暇も惜しいので、昼はサッポロ一番みそラーメンに、ざく切りにした便利菜と、玉子とラー油を入れたものをささっと食べる。

ラダックでは、インスタントラーメンのことを「メギ」と呼ぶ。これはラダック語ではなくて、一番たくさん出回っているラーメンが、ネスレのマギーブランドのものだから。「マギー」が「メギ」と微妙に変化して、そのまま呼び名となっているわけだ。

本来はいろんな味のバリエーションがあるらしいけど、ラダックで出回っているのは、マサラ味の粉末スープが入っているものばかり。一度食べると正直飽きてしまう味なのだが、トレッキングに持っていくと、寒い時にはメギのマサラスープが身体をあたためてくれるので、割と重宝する。それに、どんなに山奥の村でも、一軒でも店があれば、まず間違いなくメギが売られている。旅のスタイルによっては、ラダックで一番口にする機会の多い食べ物かもしれない。

ラダックの子供たちは、このメギが大好き。お湯で調理して食べるのはもちろん、袋を開けて粉末スープをふりかけ、ベビースターラーメンよろしくぽりぽり食べるのも好きだ。まあ、あんまり子供の身体にはよろしくない食べ物だが、どこの国でも、子供たちはそういう身体に悪そうな食べ物が大好きだからなあ。

最近のラダックではメギのほかに、ワイワイという他のメーカーのラーメンも見かけるようになった。こっちはマサラ味ではなく、何か微妙な感じの味付けで、ラダック人にはあんまり人気がない。食料品店でも売れ残りがちだから、僕のような外国人がトレッキングの食料を調達しに行くと、メギの代わりにワイワイを売りつけられそうになる(笑)。メギファンの人はご用心を。