梯子酒

夜、外苑前にある中華料理屋へ。「ラダックの風息」を担当していただいたデザイナーさん主催の忘年会。ところが、店に入ってみると、全員遅れているようで、誰もいない。20分くらい、一人でiPhoneアプリのソリティアをやって時間を潰す(笑)。

デザイナーさんは今年ホノルルマラソンに参加して完走したそうで、35キロを過ぎてからの道程がいかに地獄の苦しみだったかを切々と語ってくれた。僕も、学生時代は練習で最長50キロくらい走った経験があるけど、やっぱりレースは練習と違って大変なのだろうなと思う。‥‥僕はもう一生分走ったので、参加する気はないけど(笑)。

一時間半ほどで中座して、歩いて表参道へ。ジュレーラダックの面々が、イベントの打ち上げを兼ねてやっている忘年会に顔を出すため。「おー、タカさん! 今ちょうど、みんなでタカさんの話をしてたところだよ!」‥‥ど、どんな話だ(汗)。こちらも一時間ほどしかいられなかったけど、一年の最後にみなさんにご挨拶できてよかった。

今年最後の飲み会は、あわただしい梯子酒。ま、それもまた善き哉。

散蓮華

午後、歯医者での治療を終えた後、少し歩いて、ひさしぶりにデイリーズへ。

店に入ると、白山陶器のフェアをやっていた。その中に、前から欲しくて、でもなかなか見つけられずにいた磁器のレンゲがあったので、テンションが上がる。やった。これで、今使っている5寸深めん丼とセットにして、うどんやラーメンを心おきなく堪能できる(笑)。

そういえば、何でこの陶製のスプーンを日本では「レンゲ」と呼ぶのかと思ってググってみたら、ウィキペディアによると「散蓮華」というのが、より正式な呼び名らしい。「蓮の花(蓮華)から散った一枚の花びらに見立ててこの名がある」のだとか。散蓮華‥‥何かいい感じ。

Movable TypeとWordPress

ラダックの風息」の取材でラダックに滞在している時から更新を続けているブログ「Days in Ladakh」。もうすぐ五年目に突入するのだが、そろそろ機能的にかなり古くなってきたので、リニューアルすることにした。

本当はWordPressに移行してしまいたかったのだが、僕が日本にいる今でも毎日相当な数のアクセスをいただいているブログだし、過去ログのパーマリンクやコメントを確実に引き継がせるため、従来のMovable Typeのまま、テンプレートとテーマを最新の仕様にすることにした。とはいえ、純正のテーマはカスタマイズが面倒なので、mt.Vicunaを使って最小限の手間ですむように画策した‥‥のだが。

あー、Movable Type、メンドクサイ。ひさびさに最新版を本気で触ったけど、こんなに手間がかかるツールだったっけ? 何かを一つ変更しようとしても、どこをどうしたものやらわかりにくいし、やっと把握して変更を施したら、そのたびに再構築、再構築、再構築‥‥。時間がかかってしかたがない。WordPressに慣れてしまった身には、本当にかったるい。とりあえず、複製してテストしたブログでテンプレートとテーマを変更しても大きな問題がないことはわかったので、あとはローカル環境でCSSをいじることにした。

Movable Typeが地味に滅びの道を歩んでいる理由が、よくわかったような気がする。

「リトル・ミス・サンシャイン」

昨日のエントリーでも紹介したApple TVで、初めて映画をレンタルしてみた。選んだのは、「リトル・ミス・サンシャイン」。三年ほど前に映画館で観たことがあるのだが、その時も面白い映画だったという記憶があったので、iTunes Storeに字幕版がラインナップされているのを見つけて「これだ!」と思った次第。

アリゾナの田舎町に住む、ぽっこりおなかの女の子のオリーブが、ひょんなことからカリフォルニアで開催される全米美少女コンテストに出場することになった。お金のない一家の面々は、黄色いワーゲンのワゴンに乗り、1000キロ離れた美少女コンテスト会場を目指す。成功するための怪しげなメソッドを出版してひと儲けをたくらむ父親。料理も作らず家族にフライドチキンばかり食べさせる母親。ニーチェに心酔して誰とも口をきかない兄。ゲイの恋人にふられて自殺未遂を起こしたプルースト研究家の叔父。ヘロイン吸引がやめられないワルでエロいじいさん。揃いも揃って(世間的には)負け犬で、お互いバラバラでいがみあってばかりの人たちが、旅の途中で起こるいくつかの小さな、そして大きな事件をきっかけに、少しずつ変わっていく。

クラッチが壊れたオンボロワゴンを、家族みんなで押しがけしながら、一人、また一人と走りながら車に飛び乗っていくシーンが、本当にすばらしくて、何度観てもじーんとする。「リトル・ミス・サンシャイン」に携わった人たちは、このシーンを撮りたいがためにこの映画を作ったのではないかと勘ぐってしまいたくなる(笑)。三年ぶりに観ても、やっぱり、しみじみいい映画だった。Apple TVを買ってはみたものの、さて何をレンタルしようかと迷っている方には、この「リトル・ミス・サンシャイン」をおすすめしたい。

ちなみに僕は、Apple TV自体からレンタルできるHD画質版を選んだのだが、画質や音質は申し分ないクオリティで、快適に観ることができた。パソコンのiTunesからは100円ほど安いSD画質版もレンタルできる。それほど大きくないテレビなら、そちらでも十分だと思う。

Apple TV

先週末、Apple TVを手に入れた。まだそれほど本格的に使い込んでいるわけではないけれど、これは相当楽しめるガジェットだと思う。

Apple TVとは何なのか、一言で言うと、パソコンのiTunesに蓄積している音楽や写真、動画などのコンテンツを、リビングルームのテレビで気軽に楽しめるようにするための製品だ。本体は非常にコンパクトで、テレビの横にちょこんと置いておいても邪魔にならない。セッティングは、別売のHDMIケーブルをテレビ本体に、電源ケーブルをコンセントにつなぐだけ。ただし自宅にワイヤレス環境がない場合は何かと面倒なので、あらかじめ導入しておいた方がいいと思う。付属のリモコンはイマイチ使い勝手が悪いのだが、iPhone用のアプリのRemoteを使うと、かなり扱いやすくなる。

Apple TVの一番のウリは、iTunes Storeで販売とレンタルが始まった映画コンテンツを楽しめるという点だが、まだまだラインナップは貧弱(特に僕が観たいミニシアター系の映画が少ない)。ただ、今後ラインナップが充実して、テレビドラマの配信などが始まれば、ぐっと面白くなるだろう。iPhotoライブラリに蓄積しているラダックの膨大な写真をテレビで楽しめるのは、個人的に嬉しいポイント。あと、今ちょっとハマっているのはYouTube。あらかじめパソコンで探して適当に登録しておいた動画をテレビの大画面でだらだら観ていると、あっという間に時が過ぎる。Apple TV廃人になりそうだ‥‥(笑)。

この間テレビを買い替えた時は、せっかくだから映画を見るためのBDプレーヤも導入しようかと思っていたのだが、今はApple TVがあれば、もう他のものは必要ないなという気がしている。これだけいろいろ楽しめるガジェットが、8800円で手に入るとは、すごい時代になったものだ‥‥。さて、今週末は何の映画をレンタルしようかな(笑)。