佐川急便、御乱心

年末のこの時期、宅配便の仕事はめちゃくちゃ忙しいらしい。お歳暮のやりとりとか、クリスマスプレゼントをネットで買う人とかも多いからだろう。僕の家でも、昨日のうちに着くとヤマト運輸から連絡された荷物がいつまでたっても届かず、結局届いたのは夜の10時頃だった。

今日の夕方、近所の行きつけの理髪店で散髪をしてもらったのだが、その間中、店主さんがずっと話していたのも、宅配便にまつわる話だった。

先日、店主さんが飼い犬を連れて近所を散歩していて、車1台と人が通れるくらいの狭い道で、犬がトイレをしていたタイミングで、1台の車が近づいてきた。犬が動けないので危ないと思った店主さんは、車に向かって手を上げ、ちょっと待ってくれと合図を送った。ところが、その車はまったく止まろうとせず、店主さんの手に車をぶつけて、通り過ぎてしまったのだ。

その車は少し進んだところで停まり、運転席から、佐川急便の制服を着た中年の男が降りてきた。ぶつけてしまったことを謝るのかと思ったら、「何でぶつかってくるんだ、この野郎!」と、まさかの逆ギレ。あまりの態度に怒った店主さんは、その後、佐川急便の配送所と警察に連絡。警察官を伴って現場検証をしていたところに、佐川急便の上司がその運転手を連れてきたのだが、なんと、警察官の目の前だというのに、店主さんに向かって「この当たり屋が!」とまたしても逆ギレ。あまりのトンデモぶりに、一同、開いた口がふさがらなかったそうだ。

その運転手は、佐川急便が直接雇っている従業員ではなく、個人で運送業をやっている人で、仲介業者を通じて佐川急便が雇っているのだそうだ。理髪店の店主さんとのこの一件以外でも、いろんなところでトラブルを起こしている人だそうで、佐川急便に問い合わせた時も「またあの人ですか!」と言われたそうだが、そんなトラブルメーカーを雇い続けていること自体、佐川急便の体質的な問題ではないかと思う。もし、店主さんが車をぶつけられた手を怪我していたら理髪店の仕事に大きく差し支えていただろうし、ぶつけられたのが年配の方や子供だったら、取り返しのつかないことになっていたかもしれない。

店主さんに「これからどうすればいいと思います?」と聞かれたので、とりあえず、知り合いの弁護士さんに同席してもらう形で、佐川急便と仲介業者とその運転手の関係者全員に集まってもらって、法的手段に訴えることを検討していると伝えた上で、相手方の誠意と対応を聞いてみては、とアドバイスしておいた。来月散髪に行く頃には、その後どうなったか、経過を聞けるかもしれない。

とりあえず、宅配便業者のみなさん、忙しいとは思いますが、くれぐれも安全運転でお願いします。

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