やたらに強い風が吹き荒れる日。取材のため、朝から電車に乗って、金町へ。
取材が終わった後、午後の別の場所での取材まで少し時間があったので、駅の近くでおひるを食べることにした。この界隈は餃子屋さんが多いらしく、その中でも一番老舗っぽい店へ。水餃子定食が460円。安いし、うまい。
僕がほふほふと水餃子を堪能していると、突然、店内に罵声が。
「入口のドアが開いてるから、埃がどんどん入ってきて、餃子も、ラーメンも、まずくなるんだよ!」
ふりかえると、カウンターで初老のおっさんが、腰の曲がった店のおばあさんをどやしつけている。同じことを、二度、三度、四度。おばあさんはさらに身を屈めて、入口の方に歩いていってドアを閉じた。なんというか‥‥ほんの2メートル、自分で入口まで歩いていって、黙ってドアを閉めればいいだけの話なのに。
おっさんがどうでもいいことをデカイ声でどなるから、みんなの餃子やラーメンがまずくなるんだよ。