節電って?

年の瀬ということもあって、三鷹でも、駅前や商店街にイルミネーションが灯される季節になった。僕は感受性の薄い人間なので、イルミネーションを見てもたいして何の感慨も湧かないのだが、そういえば、節電って、どうなったんだろう、などと思ってしまう。

震災が起こったのは、まだほんの三年前。あの頃、世間はとにかく節電、節電で、イルミネーションはもちろん、街灯や駅の構内の照明まで落とされていた。でも今は、そんなことなどすっかり忘れ去ってしまったかのように、むやみやたらにイルミネーションは灯され、そこらじゅうで湯水のように電気が消費されている。

日本のエネルギー事情がこの三年間でそんなに好転したとも思えないのだが、みんな、その辺はどう思っているのだろう。日常の中で電気の便利さに溺れているうちに、僕たちは将来、誤ってはいけない判断を誤ってしまうのではないか、という気がしてならない。

それで効果があるかどうかではなく、使わなくてもいい電気は使わないようにする、という気持を一人ひとりが持つことに意味があるのかな、と思う。

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