以前、仕事の依頼をしてくれた初対面の方と打ち合わせをしていた時、「こんな仕事をお願いするのは申し訳ないんですが‥‥」と頭を下げられ、ちょっとびっくりしたことがある。確かに自分の個性を発揮するような類のものではないにしろ、ちゃんとした内容の仕事だったのだけれど。
その人曰く、僕のように執筆から撮影、編集まで一人でやって本を作っている人間には、頼みづらい仕事だなあ‥‥と思っていたそうだ。他にもそう思ってる人がいるとすると、僕は結構な機会損失を被ってることになる(苦笑)。
実際のところ、僕がやってる仕事は、自分の名前が表に出るようなものばかりではなく、名前も出さずにひっそり取り組んでる案件も相当多い。少なくとも、自分の名前だけで食っていけるほど突き抜けられてはいない。その一方で、そういう機会損失が生じてる可能性があるとなると‥‥いかんなこりゃ。ジリ貧だ(苦笑)。
ただ、身の丈に合わない無謀なことをやらかすつもりはないし、守勢に回って自分で自分のレベルを下げるつもりもない。周囲がどうあれ、その時その時の自分のベストを、一つずつ積み重ねていくしかない、と思っている。一気には突き抜けられないかもしれないけれど、積み重ねていけば、いつかは届く。