僕らの仕事

夕方、先日急逝した知人の通夜へ。黒いネクタイを締めると、いつも気が滅入る。

棺の中の彼女の顔は、思っていたよりもふっくらとしていて、安らかそうだった。遺族の方から、闘病中の話を聞く。強い薬の副作用で意識が朦朧としていた時も、彼女はずっと、仕事のことばかり気にしていたそうだ。どれだけの責任感を背負って生きてきたのだろう。彼女が最後に手がけた、僕が編集を担当した本をご遺族にお渡しして、彼女の仕事ぶりをお伝えすることができたので、少しだけほっとした。

僕らが積み重ねてきた仕事は、きっと、無駄じゃない。明日からはまた、前を向いていこう。

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