取材のため、朝から巣鴨へ。午前中に一件、午後に二件。それぞれ、まずまず首尾よくやり遂げたが、集中力のオン、オフをくりかえすのは、やっぱり疲れる。
すべての取材を終えた後、品川へ。キヤノンギャラリーで開催中の石川梵さんの写真展「人の惑星(ほし)」のオープニングパーティーに出席させていただく。名前を聞くだけでくらくらするほど錚々たるフォトグラファーの方々の迫力に圧倒されながら、会場の片隅でビールをすする(苦笑)。でも、石川さんや、一年ぶりにお会いした庄司康治さん、「梅里雪山 十七人の友を探して」の著者の小林尚礼さん、「グレートジャーニー」の関野吉晴さんなど、何人かの方にご挨拶ができたので、よかった。
石川さんの「人の惑星(ほし)」は、世界各地の壮大な自然の空撮と、さまざまな民族の生活や文化に密着した写真の数々が同居した、とてつもなく濃密な写真展だった。石川さんが写真を撮り続けてきた、30年という時間が凝縮されている。その密度に圧倒されながらも、「‥‥だったら、自分はどうする?」と、頭の片隅で考えている自分がいた。刺激を受けたというにはおこがましいけれど、改めて、自分の中にある目標設定をセットさせてもらえた気がする。
今まで目指してきたものに、間違いはない。ただ、目指すべき高みは、もっと上にある。