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折り返し下車

昼、松戸で取材。先週からの松戸通いもかれこれ4回目になるが、今日でどうにかすべて終了。原稿を書く作業は残っているけど。

三鷹から松戸までの往復は、とにかく時間がかかる。東西線から千代田線経由の常磐線に乗り換えるか、中央線から東京駅で上野東京ラインに乗り換えるか。今日は往路も復路も東西線を使った。iPhoneで音楽を聴きつつ、時々メールやTwitterをチェック。まだ読んでない本を持ってくればよかった、とちょっと後悔。

……ふと気づくと、とっくに終点の三鷹に着いていたのに、ぼんやり座ってるうちに列車がまた吉祥寺に折り返してしまっていた。疲れてるのかボケてるのか。自分に呆れながらあわてて列車を降り、向かいのホームで三鷹行きを待とうとして……。

ま、いっか。このまま、歩いて帰っちゃおう。

駅を出て、中道通り商店街をぶらぶら歩く。途中でコーヒーを飲んで、ついでに豆を買ったりして。これはこれで、ありだったかも。

トークイベント「あなたの旅を本にしてみませんか?」のお知らせ

「旅の本を作る」というテーマのトークイベントに出演させていただくことになりました。日時は2月21日(火)、会場は文禄堂高円寺店。予約は店頭か電話(03-5373-3371)、Peatixにて受付中です。どんな展開のトークになるか、個人的にもとても楽しみにしている企画です。

終了後には、会場のすぐ近くにあるバー「BnA HOTEL Koenji」にて「旅人BAR」という企画に参加し、にわかバーテンダーを務めさせていただく予定です(苦笑)。ご興味のある方はぜひ。よろしくお願いします。

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「あなたの旅を本にしてみませんか?」
現役編集者に聞く“旅本”の作り方

自分の旅を本にして残せたらいいなあ……と、旅好きなら一度は考えたことがあるのでは? 今回は、“旅の本”で実績を持つ現役編集者2名に、「あなたの旅を本にするには?」を根掘り葉掘り聞いていきます。
・出版社に企画書を持ち込むのか? 自費出版で作るのか?
・本作りに必要なスキルは?
・今求められているテーマは?
など、自身のエピソードを交えてお話しいただきます。

滅びゆく職業

今の僕の仕事、ライターとか、写真家とか、そういう職業は、あと何十年か後には、滅んでいると思う。

つい最近、企業の決算サマリーを1日30本ものペースで自動的に量産できる人工知能「決算サマリー」が稼働し始めた。小説を書く人工知能の開発も進んでいる。少なくとも、昨年暮れに巷を騒がせたキュレーションメディアなどにパクリ記事を書いていたリライトライターの仕事は、あっという間に自動化されてしまうだろう。その方がコスパがいいから。

写真家の仕事の領域はしばらく前から狭まり続けているが、これからカメラの動画機能がさらに向上してくると、撮影という作業は動画がメインになって、写真は後で動画から静止画を切り出して作るもの、という扱いになるかもしれない。そうなると、撮り方も、捉え方も、見せ方も、何もかも変わってくる。撮影自体も、ドローンなどで完全に自動化されるかもしれない。

僕たちは、レッドリスト入りした、絶滅危惧種なのだ。黄昏の侘しさをひしひしと感じながら、それでも、人の書く言葉にしかできないこと、人の撮る写真にしか伝えられないことがあるんじゃないかと、一縷の望みをかけながら、あがいている。じたばたと、なりふり構わず。

取材で遠出

午前中から、松戸で取材。朝のラッシュアワーの中、三鷹始発の東西線で移動。すぽっと運良く座れて、大手町までは体力温存。そこから千代田線と常磐線に乗り換え。何だかんだで、家を出てから2時間近くかかった。

どうにか取材を終えた後、松戸駅前でラーメンでも食べようかと思ったのだが、この寒風吹きすさぶ中、人気の店たちの前には長蛇の列。松戸って、そんなにラーメンの名所とかだったっけ? 列に並ぶ気力は残ってなかったので、マクドナルドですきっ腹を満たす。

来たのと同じ道のりをえっちらおっちら引き返し、スーパーで買い物とかして家に着いた頃には、もう夕方。今週、木曜と金曜に同じ松戸で、もっとたんまり取材がある。疲れそうだな……。

次の旅へ

去年の10月末にタイでの取材を終えて戻ってきてから、かれこれ2カ月半、日本にいる計算になる。散髪に行っても、コーヒー豆を買いに行っても、行く先々で「あれ、まだ日本にいるんですね」「次はいつ、どこにですか?」と聞かれる(苦笑)。

次の旅は、実はもう決まっている。必要な手配もほぼ済ませた。3月上旬に一週間。目的地は、アラスカ。原野の真っ只中にあるウィルダネスロッジに、数日間、滞在させてもらう。今回はキャンプではないので、幕営の装備や食糧を持っていかなくていいから、かなり楽だ。これまでに比べると、ちょっと甘ちゃんの計画(笑)。

とはいえ、まだ雪がたっぷり積もっているはずの極寒の原野。油断してると、間違いなく痛い目に遭うだろう。ぬかりなく準備して、気を引き締めて、あらゆるものを見て撮って感じて書いて、楽しんでこようと思う。