地震と津波

午後、仕事机でコーヒーを飲みながらメールを書いていると、急に部屋が揺れはじめた。ゆっさゆっさという横揺れ。液晶テレビや本棚も、今にも倒れそうなくらいガタガタ揺れる。これはやばい。いつもと違う。こんな激しい揺れは、今まで体験したことがない。

僕の自宅は一階だし、かなりごつい造りの低層マンションなので、特に壊れたりしたものもなかった。飲みかけのコーヒーがちょっとこぼれたくらい。だが、その後、テレビに次から次へと映し出される悪夢のような光景に、血の気が引いた。燃え上がる石油コンビナート。平野を呑み込んでいく津波。あっという間に瓦礫と化していく家々‥‥。被害の全容はまだはっきりわからないが、日本が今までに直面したことがない規模の災厄に見舞われているのは間違いない。

今感じているのが、自分の身体の震えなのか、それとも余震なのか、それすら時々わからなくなる。

被害に遭われた方々、本当に、くれぐれもお気をつけて。

電源コード

今日は一日中、iPhoneとTime Capsuleに振り回されっぱなしだった。

今朝リリースされたiPhoneの新しいOS、iOS 4.3を何の気なしにインストールしたら、Time Capsuleから発信しているWi-FiネットワークをiPhoneが認識しなくなってしまったのだ。僕の部屋は3G回線の入りが悪いので、Wi-Fiに接続できないとiPhoneが自宅で使い物にならなくなる。Time Capsuleのリセットスイッチを押したり、iPhoneの設定を初期化したり、考えつく手はすべて打ったものの、状況は改善されず。そもそも、何が原因なのかもわからない。

午後は都心に出かける用事があったので、ついでに渋谷のアップルストアに寄って、ジーニアスバーに相談もしてみたのだが、結局、打開策は見つからなかった。やれやれ、このままあきらめるしかないのか‥‥。

もやもやした気分のまま家に戻り、ええい、ダメでもともと、とTime Capsuleの電源コードをぶちっと引っこ抜き、もう一度差し直してみた。リセットスイッチと同じ効果しかないはずだが、もうどうにでもなれ、と‥‥あれ?

直った。まじっすか。

さんざん悩んで、あれこれ試してもダメだったのに、電源コード抜いたら直るとは‥‥アップルめ‥‥(苦笑)。

ナロと道明寺

昼、ひさびさにリトスタでランチ。先月から書いていた本の原稿が、きりのいいところまで到達したので、場所を変えて気分転換しつつ、推敲作業をしようと思った次第。食後のコーヒーを飲みつつ、二時間ほど、みっちり読み込む。

ナロの写真展が開催されているリトスタは、当然というか何というか、ナロだらけ(笑)。なんとも幸せな空間だったのだが、お客さんもわんさかいて(いいことだけど)、ティタイムになっても人が減らず、じっくり写真を眺めて回るのはちょっと難しかった。でも、僕が坐っていたのはカウンター席だったので、そこに展示されていたたかしまてつをさんのイラスト原画はゆっくり見ることができた。やっぱり手描きの原画は匂い立つものが違うなあ。

リトスタを出た後、しばらく商店街をぶらぶらして、たかねで今季初の道明寺桜餅を買う。いちご大福も捨てがたいけど、やっぱりこの季節は道明寺だ。夜食にお茶と一緒にいただこうかな。

ブログ×Twitter×Facebookページの連携についての覚え書き

今年に入ってから、ブログ「Days in Ladakh」と並行して、TwitterアカウントFacebookページを運用するようになった。いろいろ試しながらやっているうちに、これらのソーシャルメディアの連携と使い分けのコツが、少しずつ自分なりにつかめてきたような気がするので、ここでざっくりまとめてみる。

ブログ、Twitter、Facebookページには、それぞれ他の二つと自動的に連携させるための機能が用意されている。たとえばブログに新しいエントリーを投稿すれば、そのタイトルとURLをTwitterやFacebookページに自動的に投稿させることができる。TwitterとFacebookページとの間では、互いの投稿を相手にも反映させることが可能だ。ただ、技術的に可能だからといって、すべてを自動化して三つのメディアの内容を同期させるのは、はっきり言ってあまり意味がない。特に、その三つのメディアをすべて見ようとする熱心なユーザーにとっては、同じような情報を二度も三度も見せられてしまうので、ウザいだけだ。

ブログ、Twitter、Facebookページで、それぞれどんな種類のコンテンツを、どんな形で発信していくのか? それぞれのメディアの特徴を見極めた上で、使い分け方を考えておくことが必要になる。

砂糖水

まさかの雪。この冬は、本当によく降るなあ。昨日のうちに食糧の買い出しをしておいてよかった。一日中、外に一歩も出ることなく、黙々と原稿を書く。

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中国版ジャスミン革命が呼びかけられるようになって、昨日で三週目。ネットでのデモの呼びかけに翻弄される中国当局の右往左往っぷりは、いささか滑稽な様相を呈してきた。何しろ、ネットでどこかが集合場所に指定されるたびに、そこに百人以上の警官を派遣し、放水車で誰彼構わず追い払い、外国メディアをかたっぱしからぶん殴って捕まえているのだから。この状態が数カ月、半年と続けば、必ずどこかで無理が生じる。毎週日曜日の恒例行事は、おそらく今後も続いていくだろう。

考えてみれば、中国の人々も可哀想だなと思う。今の彼らの状態は、手足を縛られ、両目と両耳を塞がれた状態で、経済成長という砂糖水を、ひとさじ、ひとさじ、口の中に流し込まれているようなものだ。僕だったら、そんな生殺しのような生活には耐えられない。自分の言いたいことが言えて、知りたい情報は何でも手に入って、望む生き方を好きに選べる僕たちは、本当に恵まれていると思う。