昼、市ヶ谷へ。今作っている本のデザインの打ち合わせ。確かな腕を持つプロフェッショナルの方々と組んで仕事ができるというのは、本当に愉しい。仕事を通じて、何だか元気をもらえる気がする。
打ち合わせが終わった後、市ヶ谷から新宿までぶらぶら歩いてみることにした。市ヶ谷の自衛隊駐屯地の前を通りがかると、何台ものジープが出たり入ったりしていて、ものものしい雰囲気だった。がんばって、と遠くから念を送る。
震災後に初めて来た新宿は、思っていたよりも人が多かったが、それでもちょっとおとなしい雰囲気。日が暮れてきても、ネオンやショーウインドウは明るくならない。これはこれで、いいんじゃないかな。外国の街なんて、もっと真っ暗だし。
夜はリトスタで飲み。たけのこと塩昆布のチャーハンやいちごのババロアなどをいただく。どれもおいしかったけど、一番感動したのは、新たけのこと新わかめのあっさり煮。この煮物に使われている新わかめは、先日震災に見舞われた三陸産のもの。今あるストックが尽きたら、しばらくは入荷のメドが立たないという。柔らかくて、優しくて、心にしみる味。この新わかめを届けてくれた方々のことを思いながら、ありがたくいただいた。ごちそうさまでした。