「ラダックの風息[新装版]」が無事に完成したので、昨日は吉祥寺の李朝園で、恒例の焼肉打ち上げ。ひさしぶりに食べに来たけど、安定のうまさ。今回の本は企画が通るまでにとんでもなく苦労させられたから、感慨もひとしおだ。
肉の合間にイカのゲソをうれうれと炙っていた時、隣の席にいたご婦人から、
「あの、すみません。もしよかったら、これ、めしあがりませんか?」
と、焼く前の肉がふた皿、差し出されてきた。聞くと、一緒にいた年配の男性が体調がイマイチなので、早めに切り上げて帰ることにしたのだという。
「残して帰ったら捨てられちゃうから、もったいないでしょう?」
「ありがとうございます。じゃ、いただきます」
というわけで、こちらとしては構想外だったホルモンとコブクロが供給され、期せずして異様に充実した食卓になった。こんなこと初めてだ。
ありがとうございました。ごちそうさまでした。そして、どうかお大事に。