昨日はひさしぶりに、荻窪の潮州でおいしい中華料理をいただいた。おいしいというか、一品々々が本当に丁寧に、隅々まで気を配って作られていて、しみじみしてしまうほどだった。明日からまた頑張ろう、と勇気が出てくるような。
誰かに喜んでもらったり、感動してもらったりするためには、潮州のあの料理のように、本当にごく当たり前の基本的なことから、一つひとつ、きちんと丁寧に、そしてとことん突き詰めて、それらを積み上げていくしかないんだな、と思う。積み上げていくもののうち、一つでも雑でいいかげんだと、そこから全体が傾いてしまう。何から何まで雑だったら、そもそも積み上げようがない。
本づくりも同じだと思う。文章の一行々々、写真の一枚々々、隅々にまで、気を配らねば。