「東日本大震災が起こったのがまだ東北でよかった。首都圏に近かったら甚大な被害になっていた」という意味の発言を咎められ、今村復興大臣が辞任した。その前後の発言を見ても、言葉の選び方をうっかり間違えたというより、完全に本音が露呈した形での失言で、辞任は当然だと思う。まあ、今の内閣には、これと同じレベルの失言をやらかしたり、国会で虚偽答弁をくりかえしたりしてもしらばっくれてる大臣が、他にもうようよいるが。
それはさておき、今日の昼、Twitterを見ていたら、「#東北でよかった」というハッシュタグがトレンドに流れてきた。見てみると、今村前復興相の失言を逆手に取って、「東北に生まれてよかった」「東北に来てよかった」と、東北ならではの魅力をポジティブに伝えるツイートが、本当にたくさん投稿されていたのだ。見ていて、心が温かくなるのを感じた。
今の政府の驕りと不誠実さを鮮やかに切り返して、僕たちにとって大切なものは何なのかを示してくれたハッシュタグ。TwitterというSNSだからこそ生まれた、素晴らしい現象だったと思う。