世間では最近、「自撮り」が流行っているらしい。英語圏では「セルフィー」と呼ぶのかな。要するにスマホとかで自分の写真を撮って、それをSNSにアップしたりすること。
この間、取材で旅していたタイでも、現地の若い子たちが至るところで自撮りをしていた。観光地ではもちろん、なんでそこで?というような突拍子もない場所とタイミングでも。棒の先にスマホを取り付けて使う「自撮り棒」なるアイテムも大人気で、どこに行っても使っている人を見かけた。
僕自身は、もともと自分自身を写真に撮ることにはまったく興味がなかったのだが、これだけタイで自撮りが流行ってるのを目の当たりにして、何か面白いと思える要素があるのかもしれない、と、とりあえず試してみることにした。タイのチェンマイのホテルで、これから取材に出かけるという時に、鏡に映った自分の姿をiPhoneで撮ってみたのだ。
‥‥まったく何にも面白くなかった。写真に写っていたのは、Tシャツ短パン姿のひょろい身体にボロいカメラバッグをぶらさげた、どこからどう見てもただのしょぼくれたおっさんでしかなかった。当たり前だけど。
自撮りはどうぞ、自分に自信のある方々でおやりになってください。僕はもういいです(苦笑)。